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「ふげん」核燃料、搬出遅れ 25年以降、輸送容器不備で

 日本原子力研究開発機構の新型転換炉ふげん=2022年12月
 日本原子力研究開発機構の新型転換炉ふげん=2022年12月
 文部科学省は26日、日本原子力研究開発機構の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)の使用済み核燃料を再処理するためフランスに搬出する時期が、早くても2025年3月以降に遅れる見通しを明らかにした。ふげんは廃炉作業中で、これまで搬出開始予定は23年度中とされていた。

 文科省は東京で開かれた福井県など関係自治体との会合で、フランスの原子力企業の輸送容器に不備が見つかったため、設計変更されることが理由の一つだと報告した。

 原子力機構は搬出完了を26年夏ごろとする計画は見直す方針だが、廃炉完了を40年度とする計画全体には影響しない。

(2023年05月26日 16時53分 更新)

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