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「霜月祭」で余野を盛り上げたい 真庭の児童、伝統継承の田植え

田植えに取り組む余野小の児童ら
田植えに取り組む余野小の児童ら
 余野小(真庭市余野下)の全校児童13人は25日、地元の伝統行事「霜月祭(しもつきまつり)」で使うもち米の田植えを行った。

 入江正親さん(70)=同市=の水田(約4アール)で実施。児童は住民や参加した岡山大生6人から「お米の気持ちになって丁寧に」「深く植えすぎないで」とアドバイスを受けながら、等間隔に印をした綱に沿い、一つ一つ手作業で苗を植えた。

 霜月祭は毎年12月に大津神社(同所)へ餅を奉納し、餅投げで住民に振る舞うのが習わし。過疎や高齢化が進む中でも継承しようと、昨年から余野小の児童がもち米の栽培に取り組んでいる。

 13人は2~6年生で昨年も田植えを経験。前回は時間内に田んぼの半分ほどまでしか植え終わらなかったが、この日はすべての苗を児童の手で植えることができた。

 6年男児(11)は「去年より手さばきが早くなったと思う」、同男児(11)は「おいしいもち米に育ってほしい。祭りを通じて余野を盛り上げたい」と話した。

(2023年05月26日 16時47分 更新)

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