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注射器で絵の具搾り独自世界表現 奈義町現代美術館で高山さん個展

注射器で絵の具を絞り出す技法で描かれた作品が並ぶ会場
注射器で絵の具を絞り出す技法で描かれた作品が並ぶ会場
 現代美術家高山夏希さん(32)=東京=の個展が、岡山県奈義町豊沢の町現代美術館で開かれている。キャンバスや紙に注射器で絵の具を搾り出す独特の手法で描いた作品が来館者の目を引いている。

 絵の具を塗り重ねたキャンバスにさらに絵の具をのせたり、表面を削ったりして仕上げた作品など43点を展示。トナカイ2頭をモチーフにした作品は、輪郭線を描かず注射器で搾り出した絵の具の筋でトナカイの毛並みや背に乗る人を表現している。

 個展は高山さんが2016年に同美術館を訪れた縁で開催。高山さんは「人と動物、自然が一体となった世界観を感じてほしい」と話している。

 6月11日まで。開館は午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。29日、6月5日は休館。最終日午後2時から、高山さんによる作品解説もある。問い合わせは同美術館(0868―36―5811)。

(2023年05月25日 16時34分 更新)

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