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迅速な避難情報配信へ 手順を確認 岡山県 出水期前にLアラート訓練

モニターを確認する岡山県の危機管理課職員
モニターを確認する岡山県の危機管理課職員
 岡山県は25日、災害時の避難情報を住民にいち早く伝えるためのシステム「Lアラート」の運用訓練を行った。県内の市町村や報道機関6社などが参加し、手順を確認した。

 Lアラートは、市町村が都道府県の防災情報システムに入力した情報を新聞やテレビなどマスメディアとリアルタイムで共有する仕組み。訓練は大型台風が県内に接近し、大雨や強風による災害の危険性が高まっている―との想定で実施された。

 各市町村で担当者が「災害対策本部設置」「避難所開設」といった状況を入力。県庁の集中配備室にいる危機管理課職員が大型モニターで不備がないかチェックし、報道各社も専用のウェブサイトで情報を確かめた。

 昨年度はLアラートで洪水や土砂災害などに関する避難情報34件が県内で配信された。同課は「県民の命を守れるよう訓練を重ねたい」としている。

 県は2015年にLアラートを導入。出水期の6月を前に毎年訓練を行っている。

(2023年05月25日 11時49分 更新)

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