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大祭奉仕や豊栄舞 日本の伝統学ぶ 早島・鶴崎神社 巫女体験に18人

神膳を手渡しで運ぶ参加者
神膳を手渡しで運ぶ参加者
 岡山県神社庁主催の巫女(みこ)体験会が21日、早島町早島の鶴崎神社で開かれた。県内から応募した15~40歳の18人が白衣と緋袴(ひばかま)を身にまとい、春季大祭の奉仕や舞の奉納などを通して伝統に触れた。

 大祭の奉仕では、参加者は総代とともに、調理を行う「供膳所」から本殿まで一列に並び、お供え用の神膳を手渡しで運んだ。膳には米を蒸して盛り付けた「御盛相(おもっそう)」や魚、野菜などが載っており、目線の高さに掲げて持つといった事前に教わった注意点に気を付けながら、丁寧な所作で取り組んでいた。

 祭典で舞われる「豊栄舞(とよさかまい)」にも挑戦。2時間に及ぶ練習の後、サカキなどを手にゆったりと優雅な舞を奉納した。このほか、神社での礼儀作法や巫女に関する講話もあった。

 参加した明誠学院高3年女子(17)は「今日の経験を世界に発信し、外国の人にも知ってもらいたい」。妹(15)は「膳を目線の高さにキープするのが大変だった」と語った。

 神社をもっと身近に感じてもらおうと各地で開催しており、4回目。同庁教化委員会事業部会の今井伸部長は「学ぶ中で笑顔があり、良い体験会になった。これを機に家の近くの神社に行くなど、興味を持ち続けてもらいたい」と話した。

(2023年05月23日 17時35分 更新)

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