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夏の訪れ実感 後楽園で茶つみ祭 昔ながらに“茶摘み娘”実演

新芽を丁寧に摘む茶摘み娘=岡山市・後楽園
新芽を丁寧に摘む茶摘み娘=岡山市・後楽園
 後楽園(岡山市)の茶畑で21日、恒例の「茶つみ祭」があった。紺がすりに赤だすき、姉さんかぶり姿の中高生扮(ふん)する“茶摘み娘”が昔ながらの手摘みを実演し、名園に初夏の訪れを告げた。

 茶摘み娘は岡山県有数の茶どころ・美作市の中学生ら15人。約30アールの畑で若々しい黄緑の新芽を一つ一つ丁寧に摘んでは籠に集めた。同市内に伝わる茶摘み踊りの披露や来園者の摘み取り体験会もあり、観光客や写真愛好家が盛んにシャッターを切っていた。

 岡山市北区の男性(74)は「青空に茶葉の鮮やかな緑が映え、夏の訪れを感じます」と話した。

 今年の茶葉は「春先から適度な日射と降雨に恵まれて傷みが少なく、色づきも上々」と後楽園事務所。煎茶に加工し、6月下旬から園内の売店などで販売する。

(2023年05月21日 16時24分 更新)

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