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フォレストレイルにパイオニア賞 中山間地域のスポーツモデル評価

パイオニア賞の賞状と盾を手にする黒田副実行委員長
パイオニア賞の賞状と盾を手にする黒田副実行委員長
 スポーツ界の新たな取り組みをたたえる第3回「INNOVATION(イノベーション) LEAGUE(リーグ)コンテスト」で、真庭市蒜山地域と新庄村の山道を駆け抜けるトレイルランニング大会「フォレストレイル」(実行委主催)がパイオニア賞を受賞した。

 大会は2016年に開始。4年ぶりとなった22年大会は参加ランナーや協賛企業の社員に草刈りや倒木、ナラ枯れ処理といったコース整備や環境保全活動に加わってもらう仕組みを構築。ランナーからボランティア費用も受けるなどして公的資金にも一切依存せず、「中山間地域で新しいスポーツビジネスモデルを作り出した」などと評価された。

 23年大会は10月22日に開催予定。黒田真路・副実行委員長(新庄村森林セラピー協議会長)は「スポーツを通して地域の連携が図られた。今後も大会を通して自然環境保全と地域活性化を進めていきたい」としている。

 同コンテストはスポーツ庁などが20年度創設。3回目となる今回は全国から89件の応募があり、有識者11人の審査で「ビジネス・グロース賞」「ソーシャル・インパクト賞」「パイオニア賞」の3賞と「イノベーションリーグ大賞」の計4賞が決まった。

(2023年05月17日 21時27分 更新)

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