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12月から日生ー小豆島航路休止 瀬戸内観光汽船 乗客減に燃料高騰

日生港と大部港を結ぶ瀬戸内観光汽船のフェリー
日生港と大部港を結ぶ瀬戸内観光汽船のフェリー
 両備グループの瀬戸内観光汽船(備前市日生町寒河)は15日、日生港(同所)と香川県小豆島の大部港(土庄町大部)を結ぶ定期フェリーを12月1日から休止すると発表した。利用者の減少や燃料費の上昇などが原因という。

 同社が定期運航する唯一の航路で、1日4往復。同グループによると、地域の人口減に伴う乗客数や物流量の低迷に加え、新型コロナウイルス禍で観光需要が激減。燃料油の価格高騰も経営を圧迫している。

 利用者は関西からの観光客が中心で通勤通学などはほとんどなく、コロナ禍の収束後も消費者の行動変容で以前のような利用は見込めないとみて、15日に国土交通省中国運輸局に休止届を提出した。

 同社は休眠状態にし、従業員28人の雇用はグループ内で引き継ぐ。同グループは「運航再開に向け努力を続けるが、現在の状況では難しい」としている。

(2023年05月15日 20時02分 更新)

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