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テーマは命 武藤順九さんが作品展 津山、ペルーに贈る彫刻原型も

ペルーに贈る作品の原型(手前)など多彩な作品と武藤さん
ペルーに贈る作品の原型(手前)など多彩な作品と武藤さん
 津山市在住で世界的に活躍する彫刻家・画家の武藤順九さん(73)の作品展「“アートは時を越える” 順九さんの小さな素敵(すてき)な展覧会」が29日、同市田町の城西浪漫館で始まった。日本とペルーの国交150周年を記念して同国に贈る作品の原型をはじめ、命をテーマにした彫刻や絵画など73点が並ぶ。5月31日まで。

 ペルーに贈る「風の環(わ) ペルー2023―Dance of Wind」の原型は、高さ約50センチで実物の5分の2サイズ。滑らかな造形が生命の躍動を感じさせる。世界平和を願い、世界各地に設置した「風の環」シリーズの他の原型もある。

 ほかに宇宙を思わせるフレスコ画、石片にフレスコ画の技法で描いた「石彩」、墨絵、版画を展示。墨文化や日本人の美意識を伝えようと武藤さんが県内外で開く教室「寺子屋」も紹介している。

 同館は国登録有形文化財で、武藤さんは「歴史ある建物と作品との時間を超えたハーモニーを感じてほしい」と話す。

 5月7、21、28日は武藤さんとのトークイベント、同14日は谷口圭三市長を交えたトークセッション(要申し込み)がある。

 入場無料。午前10時~午後5時。月曜休館。問い合わせは同館(0868―22―8688)。

(2023年04月29日 19時53分 更新)

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