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ロシア当局、米紙記者を拘束 スパイ容疑、冷戦後初

 30日、モスクワの裁判所から出る米紙ウォールストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシコビッチ記者(右から2人目)(ロイター=共同)
 30日、モスクワの裁判所から出る米紙ウォールストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシコビッチ記者(右から2人目)(ロイター=共同)
 米紙ウォールストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシコビッチ記者=2021年12月、ロシア・モスクワ(ロイター=共同)
 米紙ウォールストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシコビッチ記者=2021年12月、ロシア・モスクワ(ロイター=共同)
 ロシア連邦保安局(FSB)は30日、ロシア中部エカテリンブルクで米紙ウォールストリート・ジャーナルの米国籍の男性記者をスパイ容疑で拘束し、違法行為を阻止したと発表した。AP通信によると、冷戦終結後、米メディアの記者がロシアで拘束されるのは初めて。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、米ロ関係は悪化している。

 拘束されたのは、モスクワ支局でロシアやウクライナを担当するエバン・ゲルシコビッチ記者。ロシア外務省が発行する記者証を所持していた。同紙は記者への容疑を「断固として否定」し、即時解放を求める声明を発表した。

 FSBは発表で、記者が米国側の指示でロシアの軍産複合体に関する機密情報を入手しようとしていたと主張し、捜査を開始したとしている。

(2023年03月30日 23時02分 更新)

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