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和菓子店巡り「御菓印」集めよう 全国40社 岡山県内は廣榮堂のみ

廣榮堂の御菓印(右)と御菓印帳
廣榮堂の御菓印(右)と御菓印帳
廣榮堂(右から2番目)など全国各地の和菓子メーカーの御菓印が集められる専用の御菓印帳
廣榮堂(右から2番目)など全国各地の和菓子メーカーの御菓印が集められる専用の御菓印帳
 和菓子製造の廣榮堂(岡山市中区藤原)は、神社仏閣でもらえる御朱印にちなんだ「御菓印(ごかいん)」を作り、本店(同中納言町)で配布している。創業60年以上の老舗メーカーなどでつくる全国銘産菓子工業協同組合(東京)が企画し、岡山県内の参加は同社のみ。寺社巡りならぬ「和菓子店巡り」を楽しんでもらう。

 同協同組合に加盟する83社のうち、鳩(はと)サブレーの豊島屋(神奈川県)や一六タルトの一六(愛媛県)、ようかんの虎屋(東京)など約40社が参加している。御菓印(A6サイズ)は各社が長い歴史の中で守ってきた意匠などでデザインしており、参加店は同協同組合のホームページで確認できる。

 廣榮堂は江戸時代、岡山藩主池田家から使用を許されていたという備前国印(くぎ抜き紋)を中央にあしらい、社名や「御来店記念」などの文字を入れた。1500円以上の購入者に配り、希望があれば来店日も店員が墨書する。全国の御菓印を集められる「御菓印帳」(20ページ)も2750円で販売している。

 同社は「店舗に足を運ぶきっかけにしてもらい、和菓子文化の発信につなげたい」としている。

(2023年03月28日 16時24分 更新)

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