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東証プライム女性社長、0・8% 多様性経営進まず

 東証プライム上場企業の女性社長
 東証プライム上場企業の女性社長
 東京証券取引所の最上位市場「プライム」に上場する企業1836社のうち、代表権を持つ女性社長は1月末時点で0・8%に当たる15人にとどまることが23日、帝国データバンクと共同通信の調査で分かった。日本を代表する大企業はトップのほとんどが男性で、多様性を重視した経営が進んでいないことが浮き彫りとなった。

 帝国データによると、非上場企業も含めた全国約119万社に占める女性社長の割合は2022年に8・2%と過去最高を更新した。社会的責任の大きい上場企業の取り組みが見劣りしている。労働経済学に詳しい東京大大学院の山口慎太郎教授は「他国よりも圧倒的にスピードが遅い」と一段の改善を促した。

 15人には「あずきバー」や「肉まん」で知られる食品メーカー、井村屋グループの中島伸子氏や、衣料用防虫剤「ムシューダ」などの日用雑貨を手がけるエステーの鈴木貴子氏、昭和電線ホールディングス(HD)の長谷川隆代氏らがいる。

(2023年03月23日 20時53分 更新)

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