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左が雄で右は雌 クワガタ標本展示 倉敷の博物館、育てた親子が寄贈

河手さん親子が飼育していた雌雄型のヒラタクワガタ=倉敷市立自然史博物館提供
河手さん親子が飼育していた雌雄型のヒラタクワガタ=倉敷市立自然史博物館提供
雌雄型のヒラタクワガタの標本(中央)を手にする河手さん親子
雌雄型のヒラタクワガタの標本(中央)を手にする河手さん親子
 倉敷市の会社員河手洋晶さん(36)、優磨ちゃん(5)親子が飼育していたヒラタクワガタが雌と雄の特徴を併せ持つ珍しい「雌雄型」と分かり、倉敷市立自然史博物館(同市中央)が標本を展示している。4月30日まで。

 同館によると、体長約3・8センチで、ヒラタクワガタとしては小型。頭部から前胸部にかけて左半分は雄、右半分は雌のように大あご、触角、前脚が短い。羽の部分も小さい点刻がまばらにあり、雌の特徴に近いという。

 ヒラタクワガタは2021年6月に優磨ちゃんと洋晶さんが浅口市内で採集。繁殖を試みていた昨年6月下旬、羽化した個体の形状の異変に気づき、同館に持ち込んだ。奥島雄一学芸員が鑑定し、雌雄型と判明した。

 ヒラタクワガタは7月末まで生きた後、同館に寄贈され、今月7日から展示。同館が所蔵する約60万点の昆虫標本のうちクワガタムシの雌雄型は初めてという。

 優磨ちゃんは「はさみ(上あご)の長さが違ってびっくりした。友達にも見てもらいたい」と話している。

(2023年03月11日 19時10分 更新)

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