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池田監督退任 作陽高女子サッカー 3月末、3度全国準優勝導く

池田浩子監督
池田浩子監督
池田監督退任 作陽高女子サッカー 3月末、3度全国準優勝導く
 作陽高女子サッカー部を強豪に育て上げ、12年間で3度の全国準優勝に導いた池田浩子監督(36)が今月末で退任することが3日、分かった。同高を退職し、女子の競技普及や指導者養成に携わる予定。

 この日、津山市で取材に応じた池田氏は「指導者として成長するための決断。作陽がステップアップするためにも最善のタイミングと考えた」と説明し、「選手たちとボールを追いかけた津山での時間はかけがえのない思い出」と話した。選手には2月下旬、退任の意向を伝えたという。同高は4月に津山市から倉敷市に移転し、作陽学園高として新たなスタートを切る。

 東京都出身の池田氏は、日体大で主将を務めた4年時に全日本大学女子選手権2連覇に貢献。2009年、当時なでしこリーグ1部の岡山湯郷ベルに入団し、作陽高コーチを経て11年4月、監督に昇格した。

 全国大会の常連だった男子部の練習法を取り入れ、複数の選手がポジションを変えながらテンポ良くパスを回して攻め込む攻撃的なスタイルを確立。情熱的な指導で選手の信頼も厚く、16年の全国高校総体と17、20年度の全日本高校女子選手権でいずれも準優勝を飾った。

 後任の監督には06年創部時の初代主将で現コーチの山川莉々加氏(34)が就く。

(2023年03月03日 23時00分 更新)

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