トルコ地震「一人でも助かって」 岡山県在住の出身者 不安と祈り
トルコ南部を震源とする大地震による被害が拡大し、岡山県内で暮らすトルコ出身者が母国の被災者たちの安否を心配している。建物が崩れ落ちた現地の写真や映像を伝える報道に「犠牲者が膨らむ」と不安を募らせ、「一人でも多く助かってほしい」と祈っている。
「両親や5人のきょうだいたちの無事は確認できた。でも、幼なじみなど安否の分からない友人や知人がたくさんいる」
震源に近いガジアンテプ県で育ち、今は岡山市内でトルコ料理店を営むメハメット・アリ・ユルマスさん(36)=同市中区=は不安そうだ。日本人女性と結婚し2012年に岡山へ移り住んだが、親やきょうだいは皆、同県にいる。
地震の後、電話で連絡を取った妹は「世界の終わりかと思った」と話した。自宅が傾いて中にいられないが、街中の建物が崩れて避難する場所がなく、車の中で寒さに凍えながら夜寝ているという。食料は近隣の街から届いているが、ユルマスさんは「余震などで崩れた建物で被害に遭わないか」と案じる。
トルコ中央部のカッパドキア出身で瀬戸内市内のホテルで働くユクセル・ギョクハンさん(45)=岡山市北区=は、かつての職場の先輩の息子が倒壊した建物の下敷きになり、亡くなったと聞いた。「気の毒でならない。母国の人たちの力に少しでもなれるよう、募金などできる限りの支援をしたい」と話す。
同じくカッパドキア出身で勝央町在住のブドウ農家ソイル・アリさん(42)も「犠牲者はまだ増えるだろうが、トルコの人たちは助け合って生きていけるはずだ」と信じる。
「遠い地にいる自分が何もできないのが悲しい」と悔しそうに言うのは、イスタンブールから日本に来て今は岡山市内で飲食店を営むオルハン・カディルさん(49)=同市中区。日本など国際社会からの支援に感謝し「地震の多い日本はトルコ人の気持ちを一番分かってくれるのでは。今、苦しんでいる人たちの無事を祈ってほしい」と話した。
「両親や5人のきょうだいたちの無事は確認できた。でも、幼なじみなど安否の分からない友人や知人がたくさんいる」
震源に近いガジアンテプ県で育ち、今は岡山市内でトルコ料理店を営むメハメット・アリ・ユルマスさん(36)=同市中区=は不安そうだ。日本人女性と結婚し2012年に岡山へ移り住んだが、親やきょうだいは皆、同県にいる。
地震の後、電話で連絡を取った妹は「世界の終わりかと思った」と話した。自宅が傾いて中にいられないが、街中の建物が崩れて避難する場所がなく、車の中で寒さに凍えながら夜寝ているという。食料は近隣の街から届いているが、ユルマスさんは「余震などで崩れた建物で被害に遭わないか」と案じる。
トルコ中央部のカッパドキア出身で瀬戸内市内のホテルで働くユクセル・ギョクハンさん(45)=岡山市北区=は、かつての職場の先輩の息子が倒壊した建物の下敷きになり、亡くなったと聞いた。「気の毒でならない。母国の人たちの力に少しでもなれるよう、募金などできる限りの支援をしたい」と話す。
同じくカッパドキア出身で勝央町在住のブドウ農家ソイル・アリさん(42)も「犠牲者はまだ増えるだろうが、トルコの人たちは助け合って生きていけるはずだ」と信じる。
「遠い地にいる自分が何もできないのが悲しい」と悔しそうに言うのは、イスタンブールから日本に来て今は岡山市内で飲食店を営むオルハン・カディルさん(49)=同市中区。日本など国際社会からの支援に感謝し「地震の多い日本はトルコ人の気持ちを一番分かってくれるのでは。今、苦しんでいる人たちの無事を祈ってほしい」と話した。
(2023年02月08日 21時47分 更新)