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トルコ地震、死者1万人超 負傷5万人、時間との闘い

 大地震の震源地に近いトルコ南部カフラマンマラシュ郊外パザルジクで倒壊した建物の前を歩く人たち=8日(共同)
 大地震の震源地に近いトルコ南部カフラマンマラシュ郊外パザルジクで倒壊した建物の前を歩く人たち=8日(共同)
 仮設テントに集まり、ストーブで暖を取る人たち=8日、トルコ南部カフラマンマラシュ郊外パザルジク(共同)
 仮設テントに集まり、ストーブで暖を取る人たち=8日、トルコ南部カフラマンマラシュ郊外パザルジク(共同)
 8日、シリア北部アレッポの路上で火をたいて温まる避難者の男性(ロイター=共同)
 8日、シリア北部アレッポの路上で火をたいて温まる避難者の男性(ロイター=共同)
 【カフラマンマラシュ県(トルコ南部)共同】トルコ南部を震源に6日発生した大地震で、被災したトルコ、隣国シリアの当局などによると、死者は8日までに両国で1万1千人以上となった。不明者の生存率が著しく下がるとされる「発生後72時間」が9日未明(日本時間同日午前)に迫り、時間との闘いの中、被災地では懸命の救出作業が続いた。

 負傷者は両国で5万人以上となった。倒壊した建物などの下敷きになった人も多く、死傷者はさらに増える可能性が高い。

 トルコメディアによると、トルコで8574人が死亡した。負傷者は4万9千人以上。トルコでは日本の国際緊急援助隊・救助チームを含む各国の救援隊による捜索作業が行われている。

 今回の地震では、内戦の影響が続くシリアも大きな被害に見舞われた。欧米の制裁下にあるシリアのアサド政権の掌握地域にはイランなどから援助物資が届き始めているが、トルコと比較するとシリアに支援を表明した国は少ない。シリア反体制派が拠点とする北西部の被災地に援助が行き渡らない懸念も出ている。

(2023年02月08日 21時05分 更新)

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