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強盗多発「玄関開けない対策も」 岡山南署、民家で対応訓練

ドアにチェーンをかけて強盗犯人に応対する対処法を確認した岡山南署の訓練
ドアにチェーンをかけて強盗犯人に応対する対処法を確認した岡山南署の訓練
 民家を狙った強盗事件が全国で相次ぐ中、岡山南署は30日、適切な対処法を学び地域住民に啓発してもらおうと、防犯ボランティアを対象に対応訓練を管内の民家で行った。

 宅配業者を装った犯人が押し入ろうとした―との想定。荷物を手にした犯人役の署員2人が、青色防犯パトロール隊長の正保弘行さん(80)方=岡山市南区=を訪ねると、正保さんは玄関ドアにチェーンをかけて「宅配に身に覚えがない」と応えた。

 犯人が刃物を取り出して侵入しようとしたため110番し、被害を防いだ。正保さんは「知らない人が来たらインターホン越しに確認し不用意に出ないようにする」と話した。

 関東地方などでの事件では犯人が被害者に玄関を開けさせる手口のほか、窓ガラスを割って侵入したケースも発生。訓練後は同所のスーパーで、ガラスにフィルムを張り割れにくくする対策などを記したチラシを配った。

 同署の本多浩二生活安全課長は「業者を装い押し入る事件もあり、心当たりがなければ失礼だと思わずに玄関を開けない対策も必要だ」と話している。

(2023年01月30日 20時47分 更新)

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