海ごみの削減に向けて岡山市は30日、上空から撮影した画像と人工知能(AI)を活用し、流出ルートとなっている河川や用水路のごみのたまり場を見つけ出す実証実験に着手した。沖縄県のベンチャー企業との共同事業で、精度が確認されればたまり場の地図をインターネット上で公開し、ボランティアらがごみ回収を効率化するのに役立ててもらう。市によると、同様の取り組みは全国的にも珍しいという。
計画では、衛星画像のAI解析を得意とするベンチャー・ソラフネが独自の技術を使い、市が保有する航空写真から河川や用水路内のごみを割り出して地図に表示する。現在は、AIが写真のごみを正確に認識できるよう、プログラムの作成を進めている。
30日は、同市北区平田の笹ケ瀬川一帯にあるごみの分布地図の試作を用意し、市職員らが現地を訪れて実際の状況と照らし合わせた。たまり場は100メートル四方の格子で区切る形で示しており、タブレット端末に表示して確認した。
職員は「高い精度で地図に反映できていた」と手応えを得た様子。同社の上地練社長(25)は「海ごみは地球規模の問題。岡山発の成果を世界に発信していきたい」と話した。市は3月中にも試作版の地図を公開する方針。
岡山市内には総延長約4千キロという全国有数の長さの用水路が張り巡らされ、そこにポイ捨てされたごみなどが川を伝って海に流出している。今回の実証実験は、海ごみ削減に向けて市が昨春策定した「アクションプラン」に基づいて行っている。
計画では、衛星画像のAI解析を得意とするベンチャー・ソラフネが独自の技術を使い、市が保有する航空写真から河川や用水路内のごみを割り出して地図に表示する。現在は、AIが写真のごみを正確に認識できるよう、プログラムの作成を進めている。
30日は、同市北区平田の笹ケ瀬川一帯にあるごみの分布地図の試作を用意し、市職員らが現地を訪れて実際の状況と照らし合わせた。たまり場は100メートル四方の格子で区切る形で示しており、タブレット端末に表示して確認した。
職員は「高い精度で地図に反映できていた」と手応えを得た様子。同社の上地練社長(25)は「海ごみは地球規模の問題。岡山発の成果を世界に発信していきたい」と話した。市は3月中にも試作版の地図を公開する方針。
岡山市内には総延長約4千キロという全国有数の長さの用水路が張り巡らされ、そこにポイ捨てされたごみなどが川を伝って海に流出している。今回の実証実験は、海ごみ削減に向けて市が昨春策定した「アクションプラン」に基づいて行っている。
(2023年01月30日 13時50分 更新)