広島県内一の養殖ノリの生産地・福山市内海町の沖合で収穫が最盛期を迎えている。漁師たちが朝から「潜り船」と呼ばれる専用船で真冬の海に繰り出し、ノリの刈り取りに精を出している。
田島漁協(同所)では7戸がノリ養殖に取り組んでいる。昨年10月上旬に網(幅1・6メートル、長さ20メートル)約1万4千枚にノリの胞子を付着させ、11月末に沖合の漁場に網を張り込んだ。
ノリが成長するにつれて網は“黒いじゅうたん”のようになり、12月中旬から収穫に着手。回転式のカッターが上部についた船をノリ網の下に潜り込ませ、網を引き上げながら伸びたノリを切り落としている。同じ網で4、5回刈り取ることができ、2月末までの作業を見込んでいる。
収穫したノリは漁港に隣接する作業場で板ノリに加工。今年は海水の栄養塩不足などでノリが黒くならない「色落ち」の被害が少なく、生育は良好という。
同漁協は例年並みの約5千万枚の出荷を見込む。兼田雅彦組合長(64)は「口溶けがいい良質なノリができた。恵方巻きなど、ぜひそのまま食べて磯の風味を感じてほしい」と話す。
今季のノリ養殖は、全国生産量の約半分を占める九州地方が記録的な不作となっており、相場が上がっているという。
田島漁協(同所)では7戸がノリ養殖に取り組んでいる。昨年10月上旬に網(幅1・6メートル、長さ20メートル)約1万4千枚にノリの胞子を付着させ、11月末に沖合の漁場に網を張り込んだ。
ノリが成長するにつれて網は“黒いじゅうたん”のようになり、12月中旬から収穫に着手。回転式のカッターが上部についた船をノリ網の下に潜り込ませ、網を引き上げながら伸びたノリを切り落としている。同じ網で4、5回刈り取ることができ、2月末までの作業を見込んでいる。
収穫したノリは漁港に隣接する作業場で板ノリに加工。今年は海水の栄養塩不足などでノリが黒くならない「色落ち」の被害が少なく、生育は良好という。
同漁協は例年並みの約5千万枚の出荷を見込む。兼田雅彦組合長(64)は「口溶けがいい良質なノリができた。恵方巻きなど、ぜひそのまま食べて磯の風味を感じてほしい」と話す。
今季のノリ養殖は、全国生産量の約半分を占める九州地方が記録的な不作となっており、相場が上がっているという。
(2023年01月25日 23時04分 更新)