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SDGs活動 古城池高が最優秀賞 環境や貧困 岡山で県内高校生発表

SDGs活動を発表する高校生たち
SDGs活動を発表する高校生たち
 岡山県内の高校生による優れたSDGs(持続可能な開発目標)活動を選ぶイベント「BeLive(ビーリブ)」が21日、岡山市北区下石井のイオンモール岡山で開かれた。11校14チームが自由な発想に基づく環境保護や貧困対策などを披露し、食品ロス問題に取り組んだ古城池高(倉敷市)が最優秀賞に選ばれた。

 各チーム持ち時間7分で発表。県内の経済界や自治体、大学の代表者らが審査した。

 古城池高は3年女子3人が、先輩から引き継いだ子ども食堂の手伝いをきっかけに食品ロスに注目。余った食材を持ち寄っての料理教室や、ラジオ出演を通じた啓発活動にまで発展させた。

 メンバーの明石七海さん(17)は「地元の人たちと協力してきた取り組みが評価され、うれしい」と笑顔。3人は別々の大学に進むが「卒業後も集まり、また新しいことを生み出せたら」と話した。

 玉野光南高(玉野市)は、生活困窮者が食品や日用品を自由に持ち帰れる「コミュニティフリッジ(公共冷蔵庫)」の市内設置を提案。このほか、瀬戸内海で漁獲高が減っているシャコをPRする缶詰の開発や、各地の多目的トイレが実際に誰でも使いやすいかを調べた調査結果を報告する高校もあった。

 イベントは、地域づくりに貢献する人材育成を狙いに県内の企業や教育関係者らでつくる実行委が企画し、3回目。

(2023年01月21日 20時05分 更新)

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