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裁判員 高校生も選ばれたら参加を 少年法改正で地裁が出前講座開始

模擬裁判の評議に臨み、意見を交わす一宮高の生徒
模擬裁判の評議に臨み、意見を交わす一宮高の生徒
 改正少年法施行で今年から18、19歳も殺人などの重大事件を審理する裁判員に選ばれるようになり、岡山地裁が高校生に模擬の裁判員裁判を行う出前講座を始めた。18日は初の講座を一宮高(岡山市北区楢津)で開催。制度を学んでもらいながら有罪か無罪、量刑を決める審理への不安、疑問の解消に努める。

 裁判員は衆院選の選挙権を持つ人から選任。2016年施行の公選法で選挙権が18歳に引き下げられた後、昨年の少年法施行で選任が可能になった。

 講座は高校生が選ばれる可能性があるため企画され、初回は同高の1年生約310人が、男が同僚を刺した殺人未遂事件の模擬裁判に参加。殺意の有無を争う審理の後、グループごとの評議で「傷は深く、殺すつもりだった」「1回しか刺しておらず殺意はない」と意見を交わした。

 地裁裁判官に制度のメリットや被告の逆恨みがないかといった質問も寄せ、裁判官は「判決に裁判員の率直な思いが加わり、被告に届きやすい」「被告は裁判員に接触できず、今まで被害もない」と説明。被告役を務めた男子生徒(16)は「被告の人生が決まる重要な場だと感じた。裁判員に選ばれたら意見をしっかり伝えたい」と話した。

 今年の裁判員候補者で対象となる18、19歳は全国で約3700人とされる。学生は学業や部活動などが忙しい場合に辞退も可能で、地裁は「短期間で終わるよう努めている。選ばれたらぜひ参加して」と呼びかけている。

(2023年01月18日 21時14分 更新)

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