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接種後肩痛 カテーテル治療で緩和 岡山旭東病院 過剰な毛細血管消す

「運動器カテーテル治療」を実施する吉岡部長(右)
「運動器カテーテル治療」を実施する吉岡部長(右)
 岡山旭東病院(岡山市中区倉田)は、新型コロナウイルスワクチンを接種した後に副反応として起こり、長期間にわたって続く肩の痛みを緩和させる「運動器カテーテル治療」を導入した。接種部位で過剰に増えてしまう毛細血管が痛みの原因で、カテーテルで抗生物質を注入して毛細血管を消滅させる仕組み。同病院によると、同治療の導入は中国地方では初めてという。

 ワクチン接種後、体内では異物を攻撃するため、免疫反応が起こり炎症が発生。この際、免疫細胞などを運ぶため、接種部位近くに新たな毛細血管がつくられる。この炎症が長引けば毛細血管が過剰に増加。付近の神経も増え、刺激を受けると痛みが生じるという。

 同治療では、手首の動脈から直径0・6ミリのカテーテルを挿入し、患部に抗生物質の粒子を投与。不要な毛細血管を詰まらせ、血流を止めることで神経とともに消滅させる。

 同病院の循環器内科、整形外科が担当。10月下旬、岡山市在住の女性(60)に1例目となる治療を行った。女性は3月に3回目のワクチン接種後から、左腕に痛みと倦怠(けんたい)感が残り、腕をうまく動かすことができなくなっていたという。

 同治療は肩こりや五十肩などを緩和するため、2012年に国内で始まった。手術は1時間程度で入院は不要。吉岡亮・循環器内科部長は「肩を動かせないと、日常生活で苦労する。回復に向け、丁寧な治療を行いたい」と話している。

 治療費は約25万円。自由診療のため、公的医療保険は適用されない。

(2022年12月08日 21時43分 更新)

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