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電動車いすで高齢者の外出支援 吉備中央町、新山地区で貸し出し

電動車いすの乗り心地を確かめる高齢者
電動車いすの乗り心地を確かめる高齢者
 岡山県吉備中央町は、高齢者の外出を支援するため、電気を動力とする車いすを10台導入し、新山地区で近く運用を始める。地元の協議会を通じて住民に貸し出し、自宅からバス停までの移動手段として活用してもらい、中山間地の課題解決に役立てる。国の「デジタル田園健康特区」事業の一環。

 新山地区は町北部に位置し、11月1日現在の人口は364人、高齢化率53・8%。中山間地のため、自宅からバスが走る幹線道までの移動手段が乏しいという課題を抱えている。

 導入した電動車いすは1人乗りのいわゆる「シニアカー」。右側手元にあるスティックとボタンで、速度や方向などを指示する。最大時速は6キロで、座りながら移動できる。道路交通法上の歩行者扱いで、家庭用電源を使って6時間程度の充電で25キロほど走ることができる。

 EV車両製造のツバメ・イータイム(山口県岩国市)が開発。電動車いすのほか、3輪タイプのもの(3人乗り)も1台用意した。住民でつくる新山地区活性化推進協議会を通じて高齢者に貸し出し、期間は電動車いすが原則3カ月。

 11月30日、新山ほほえみセンター屋外広場(尾原)で運用開始式があり、関係者約70人が出席。高齢者が実際に電動車いすを走らせ、乗り心地などを確かめた。山本雅則町長は「町で活用モデルを構築し、中山間地域の活性化につなげたい」と話した。

(2022年12月01日 15時49分 更新)

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