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豪代表デューク 初のW杯で得点を ファジFW、「持ち味出し切る」

「持ち味を発揮したい」と自身初のW杯へ意気込むファジアーノ岡山のデューク(中央)=シティライトスタジアム
「持ち味を発揮したい」と自身初のW杯へ意気込むファジアーノ岡山のデューク(中央)=シティライトスタジアム
 夢の舞台に立つ。J2ファジアーノ岡山のFWミッチェル・デュークがオーストラリア代表として20日開幕のワールドカップ(W杯)カタール大会に臨む。「最初で最後になるであろうW杯。勝利のために自分の持ち味を全て出し切りたい」。パワフルなプレーが光る31歳は決意を語る。

 昨夏の東京五輪出場後、サウジアラビアのチームからファジアーノに加入したデューク。186センチ、84キロの体格を生かしたポストプレーや空中戦で強さを発揮し、すぐに攻撃の軸に。今季はリーグ36戦出場8得点で3位躍進の立役者の一人となった。

 26人の代表メンバー入りをたぐり寄せたのは、その献身性だ。アーノルド監督にはアジア最終予選同様のハードワークを期待されており「前線での守備や球際のバトルに力を注ぎたい」と意気込む。

 決して順風満帆なサッカー人生ではなかった。10代後半から母国1部でプレーしたがアマチュア契約が続き、「プロになれないと頭をよぎったこともあった」。9人きょうだいの8人目。裕福な家庭ではなく、プロ契約を結ぶ21歳までの数年間は遠征費を稼ぐため寝る間もなく働いた。午前の練習を終えるとトラック運転手となり、夕方は車の販売店へ。夜中は空港スタッフとして勤務した。「とにかくサッカー選手として生きていくことに必死だった」と思い返す。

 苦難の下積み時代を経てたどり着いた世界最高峰の舞台は、23日にフランス、26日にチュニジア、12月1日にデンマークと顔を合わせる。「子どもの頃から憧れてきた大会でゴールも決めたい。難しい相手だが1次リーグ突破を目指す」。遅咲きのストライカーは全身全霊で戦い抜くつもりだ。

(2022年11月15日 22時37分 更新)

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