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倉敷中央病院 止水壁で水害対策 24年5月完成へ起工式

病院の周囲に設ける止水壁と止水ゲートのイメージ図(倉敷中央病院提供)
病院の周囲に設ける止水壁と止水ゲートのイメージ図(倉敷中央病院提供)
院内で行われた起工式であいさつする浜野理事長(中央奥)
院内で行われた起工式であいさつする浜野理事長(中央奥)
 西日本豪雨を踏まえた水害対策として、倉敷中央病院(倉敷市美和)は、施設周囲に止水壁を設ける。地下にある検査機器やライフライン設備などを浸水被害から守り、病院機能を維持するのが狙いで、2024年5月の完成予定。29日、起工式が行われた。

 国の洪水ハザードマップによると、市内の高梁川が氾濫した場合、病院は1・1メートルの浸水が予想されている。止水壁は鉄筋コンクリート製で、高さをそれより50センチ高い1・6メートルとし、厚さは20センチ。敷地を取り囲むように延長約800メートルにわたって設置する。人や車の出入り口がある17カ所には、職員が同じ高さのアルミ製止水ゲート(厚さ10センチ)を取り付ける。

 病院の地下には、CTや電気設備などがある。2018年の西日本豪雨時には目立った被害はなかったものの、市内の真備町地区などでは被災によって診療継続が不可能になった医療機関も少なくなかったことから、来年の創立100周年記念事業として整備を決めた。事業費は約15億円。同様の対策は県内医療機関で初めてという。

 起工式で、病院を運営する大原記念倉敷中央医療機構の浜野潤理事長は「『患者本位』という(創設者の)大原孫三郎の理念に基づき、災害時も急性期病院としての役割を果たしたい」と語った。

(2022年09月29日 17時54分 更新)

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