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岡山の名物バー閉店へ クリエーターのたまり場、若手に店バトンタッチ

「店を通じて人とのつながりが作れたのが大きな財産」と語るイシイさん
「店を通じて人とのつながりが作れたのが大きな財産」と語るイシイさん
店にはクリエーターたちが集まってイベントも多数行われた=2018年12月
店にはクリエーターたちが集まってイベントも多数行われた=2018年12月
 岡山のクリエーターたちが集う名物バー「BARおじさん」(岡山市北区柳町)が9月いっぱいで閉店する。写真家と二足のわらじを履いていた経営者のイシイコウジさん(46)が本業に専念するため。店は今後、後輩のクリエーターたちに引き継がれる予定。

 「BARおじさん」は2017年8月に飲食店が入居する「柳町長屋」の一角に開業。ウェブデザイナーや広告関係者、若手起業家らが業界を超えて店に出入りするようになり、異業種交流会やイベントでにぎわうたまり場になっていた。

 2020年に新型コロナウイルスの感染拡大で飲食業界が自粛を余儀なくされた中でも、店のカウンターからインターネットの動画中継で“無客営業”を行ったり、コロナの語呂に合わせて567本のメキシコ産コロナビールを客と飲み干すイベントを開いたり、持ち前のアイデアで明るく乗り切ってきた。

 今年2月には店の2階にクリエーターに役立つ新書や古書約300冊を集めて書店「本とおじさん」を開業したばかり。在庫本は半額以下でセール中だ。

 昼間はカメラマン、夜はバーのマスターをこなしながら、自宅の神戸市須磨区と仕事場の岡山市北区を往復する多忙な5年間を送ったイシイさん。「しんどい時もあったけれど、普通のカメラマンでは体験できなかったことができた。お店を通じて人と人とのつながりを作れたのはよかった」と振り返る。

 店はいったん閉め、11月をめどに岡山市内の若手デザイナーら3人が店名を変えて“再開業”する準備を進めている。月内は閉店決定を受け、バーの店名を変更できる貸し切りパーティーを実施中で、一般営業は残すところ24、26、27、30日。詳しくは店のフェイスブックページで。

(2022年09月22日 16時10分 更新)

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