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県内交通に乱れ 20日も一部運休 台風14号、通過後も警戒を

在来線の運転見合わせを知らせる電光掲示板=19日午前11時39分、JR岡山駅
在来線の運転見合わせを知らせる電光掲示板=19日午前11時39分、JR岡山駅
 大型の台風14号は19日夕、岡山県に最接近。県内全域が暴風域に入り、岡山市など全16観測地点中5カ所で最大瞬間風速が9月の観測史上最大を記録した。20日未明まで県北部を中心に雨や風が続くとみられ、岡山地方気象台は土砂災害などの危険があるとして警戒を呼びかけている。

 最大瞬間風速は新見市千屋23・6メートル、同市新見23・0メートル、和気町21・3メートル、美作市20・6メートル、岡山市北区福渡19・7メートルで、それぞれ9月の観測史上最大を3・3~0・5メートル上回った。県北部などでは大雨にも見舞われ、午後9時10分までの24時間降水量は、鏡野町恩原180・5ミリ▽新見市千屋129・5ミリ▽井原市88・0ミリ▽高梁市陣山72・0ミリ―など。

 同気象台は「風の吹き返しに加え、雨で地盤が緩くなっている所もある。台風の通過後も油断せず注意してほしい」としている。

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 台風14号の影響で、3連休最終日の19日も西日本を中心に交通機関が乱れた。新幹線や在来線の運転見合わせが相次ぎ、空の便は計800便以上が欠航。20日も一部地域で交通への影響が続く可能性がある。

 岡山県内は在来線全10路線が順次運休。津山、伯備線では午前中、倒れかかった木や竹との接触事故が3件発生したが、けが人はなかった。瀬戸大橋線の快速マリンライナーは始発から四国への運行を見合わせ、岡山―児島間で折り返し運転。岡山駅で電光掲示板を見つめていた高松市の男性会社員(50)は「四国へ帰る列車が止まり、岡山で1泊せざるを得なくなった。あすの始発が無事再開するか心配」と話した。

 岡山桃太郎空港では、全日空や日本航空の東京、札幌、沖縄線の全24便が欠航。県内各地と四国、島しょ部を結ぶフェリーや旅客船も終日運休した。

 20日もJRは芸備、姫新、因美線の運転を終日見合わせ、津山、伯備線は正午以降に再開する計画。航空各社も岡山桃太郎空港から東京、沖縄に向かう朝からの3便を運休する。

 JR各社によると、九州新幹線と九州の在来線の全線で運転を終日見合わせた。山陽新幹線も広島―博多間で終日運休。新大阪―広島間は始発から本数を減らし、午後から順次取りやめた。東海道新幹線では名古屋―新大阪間が午後4時ごろから終電まで運休し、東京―名古屋間も大幅に本数を減らした。JR四国は正午ごろから全列車の運転を見合わせた。

 JR九州は線路などの安全が確認できれば九州新幹線を20日始発から再開。一部の在来線は時間がかかる見通し。山陽新幹線や秋田新幹線は始発から通常運転の予定だが、運休や遅れが出る恐れがある。東海道新幹線は始発から大幅な遅れが発生する可能性が高い。

 19日の空の便は西日本を発着する便を中心に日航で450便以上、全日空で370便以上が欠航。影響人員は8万5千人を超えた。20日も既に一部欠航が決まっている。

 高速道路も瀬戸中央自動車道の児島―坂出間など各地で通行止めとなった。中日本高速道路は20日も東名高速道路などの一部区間で通行止めの可能性があるとしている。

(2022年09月19日 22時39分 更新)

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