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女王18歳桜井 笑顔「満開」 レディース杯ゴルフ決勝R

大会記録となる15アンダーでの優勝を決め、18番のグリーン上で両手を突き上げる桜井心那=東児が丘マリンヒルズGC
大会記録となる15アンダーでの優勝を決め、18番のグリーン上で両手を突き上げる桜井心那=東児が丘マリンヒルズGC
8番でバーディーパットを決める篠原まりあ
8番でバーディーパットを決める篠原まりあ
通算10アンダーで2位に入った小林夢果
通算10アンダーで2位に入った小林夢果
風が吹き付ける中、ショットを放つ宮田成華
風が吹き付ける中、ショットを放つ宮田成華
 女子プロゴルフのステップアップツアー「山陽新聞レディースカップ」(日本女子プロゴルフ協会主催、山陽新聞社共催)最終日は18日、玉野市の東児が丘マリンヒルズGC(6360ヤード、パー72)でプロ35人、アマチュア1人による決勝ラウンドが行われた。単独首位で出た新人の18歳、桜井心那が68で回り、大会史上最少スコアの通算15アンダー、201で初優勝し、今季2勝目を挙げた。ルーキーの優勝は3年連続6人目。

 5打差の2位は篠原まりあ、小林夢果、宮田成華の3人が並び、さらに2打差の5位に篠崎愛。6位には、最終日に67をマークし、ベストスコア賞を獲得した丹萌乃(作陽高出)らが入った。ベストルーキー賞は桜井、ベストアマチュア賞はアマで唯一決勝ラウンドに残った小林光希(山陽GC)が受賞。レギュラーツアー13勝の成田美寿々は16位、津山市出身の藤本麻子(作陽高出)は24位だった。

 上位2人に与えられるレギュラーツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」(11月17~20日・松山市)の出場権は桜井と、2位タイの3人の中でこの日の最少スコアだった篠原が得た。

 決勝ラウンドは、台風接近の影響を考慮して予選通過ラインを繰り上げる「セカンドカット」をステップアップツアーで初めて適用。当初の60位タイから30位タイに変更し実施した。

桜井 賞金ランク1位の強さ本物


 「(6月の)初勝利は感動。今回は達成感がある」。優勝者が着る“ピンクジャケット”に「合うなと思って」同系色のウエアで決勝ラウンドに臨んだ桜井は、頂点だけに照準を定めていた。

 トーナメントレコードの15アンダー、2位との5ストローク差も大会史上最大だ。賞金ランキングトップを走るルーキーの強さは本物だった。

 3日間を通じ高い精度を維持したショットの見せ場は勝負の後半に訪れた。14番パー4は残り116ヤードからウエッジでの第2打を強い追い風にうまく乗せ、ピン奥1メートルにぴたり。このバーディーで2位に2打差を付け、「(優勝を)はっきりと意識した」という。

 今大会から「ラインを決めてすぐ打つように」変えたパッティングのルーティンもはまった。17番パー3はグリーンを外し、アプローチもピンを3メートルオーバー。これを集中して沈め、珍しくガッツポーズが飛び出した。

 レギュラーツアーでは同期で同学年の川崎、尾関(倉敷市出身)が2週連続で優勝。「私もできるという自信になるし、もっとやらなきゃっていうモチベーションにもなる」。追い付き追い越すために、ステップアップの賞金女王は「最低限の目標」だ。大きく前進する2勝目をつかみ、桜色に包まれた18歳の笑顔が咲いた。

2位篠原 攻めてバーディー量産


 ステップアップツアーでは前回出場した2017年大会に並ぶ自己最高の2位。初の栄冠には届かなかったが、篠原は6バーディー、ノーボギーだった2日目同様、「いい流れに乗っていけた」と納得の表情だ。

 首位とは5打差でスタート。「攻めの姿勢で自分が頑張るだけ。結果がついてこなければ仕方がない」。レギュラーツアー経験も豊富な25歳は、好調なショットを武器に前半だけで3連続を含む5バーディーと上位を猛追。勝負の後半、ボギー二つをたたいたが、パー5の最終18番をバーディーできっちり締めくくり、2位争いに割って入った。

 ツアー初優勝はお預けとなったものの、「相性の良いコースで良いプレーのイメージを持てた」。確かな手応えをつかみ、会場を後にした。

2位小林夢 示した大器の片りん


 人生初の最終日、最終組。首位と3打差で臨んだ小林夢は前半の勢いが続かず2位フィニッシュ。プロ初勝利を逃し、涙が頬を伝った。

 33で折り返した後半、安定したショットで2メートル前後のバーディーチャンスを量産した。ただ、パットが入らない。「苦手のスライスばかりが残り、打ち切れなかった」。辛抱強くパーを拾い続けたものの、17番パー3で3パットをたたき、逆転優勝は夢と消えた。

 前半の2番パー5では230ヤードの第2打を50センチにつけ、初日の18番に続き今大会二つ目のイーグル。埼玉・大宮東中時代から飛ばし屋として注目をされてきた大器の片りんは示した。「パット、マネジメント…、足りないところを磨いてもっと強くなる」。伸びしろ十分の19歳は悔し涙を糧に飛躍を遂げる。

2位宮田 強風でショット乱れる


 悲願は強風に吹き飛ばされた。予選2日間でゼロだったボギーがこの日は5。首位と1打差の単独2位からプロ初タイトルに挑んだ宮田は「風を読み切れず、距離感をつかめなかった」。

 好調だったショットが荒れ、得意のパッティングにも悪影響が出た。3番で3パットし今大会初ボギーをたたくと、4番もスコアを落とした。グリーンを外した12番はアプローチが寄らず、13番はこの日4度目の3パットで再び連続ボギー。優勝戦線から脱落した。

 それでもパー5の最終18番で2オンするなど5バーディー。スコアと、一時は4位に後退した順位を戻す意地は見せた。「最終日に伸ばせないと勝てない。この経験を必ず生かす」。強いまなざしを取り戻した24歳に、次のチャンスはきっと訪れる。

(2022年09月18日 22時13分 更新)

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