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18歳桜井 単独トップで決勝Rへ レディース杯ゴルフ第2日

11番ホールでクラブを手に集中を高める桜井心那
11番ホールでクラブを手に集中を高める桜井心那
パッティングがさえ、通算10アンダーで2位の宮田成華
パッティングがさえ、通算10アンダーで2位の宮田成華
首位と3打差の3位につける小林夢果
首位と3打差の3位につける小林夢果
6バーディー、ノーボギーで4位に浮上した篠原まりあ
6バーディー、ノーボギーで4位に浮上した篠原まりあ
 女子プロゴルフのステップアップツアー「山陽新聞レディースカップ」(日本女子プロゴルフ協会主催、山陽新聞社共催)第2日は17日、玉野市の東児が丘マリンヒルズGC(6360ヤード、パー72)でプロ112人、アマチュア7人の計119人が出場して第2ラウンドが行われ、トップと2打差の2位で出た新人の18歳、桜井心那がこの日最少スコアの65(8バーディー、1ボギー)で回り、通算11アンダー、133の単独首位で18日の決勝ラウンドに進んだ。

 1打差の2位には宮田成華、さらに2打差の3位に前日首位のルーキー小林夢果がつけた。ともにボギーなしでまとめた篠原まりあと山内日菜子が4位で並んだ。

 台風接近の影響で予選通過ラインが繰り上がり、通算1アンダー、30位タイまでの36人が決勝ラウンドに進出した。アマチュア勢は小林光希(山陽GC)が唯一予選を突破。初日79位タイと出遅れたレギュラーツアー13勝の成田美寿々もカットラインぎりぎりで通過した。

 15番(パー5)で行われたドライビングディスタンスは小林夢果が294ヤードで制した。最終日の18日はスタート時間を午前7時に早める。

首位桜井 連日の5連続バーディー


 風雨がひときわ強くなった正午過ぎ、桜井は9番パー4のセカンド地点にいた。残り135ヤード。9番アイアンを手に集中力を高める。「落ち着いて。私は崩れない」と心でつぶやき放ったボールがピン手前1メートルに吸い付いて止まった。18歳のスイッチが入った瞬間だ。

 この日の「ベストショット」でアンダーパーのターンを決めるともう止まらない。「上りの(パット)ラインを残す、戦略通りのショットが打てた」。10~12番も1~3メートルにつけて難なく沈め、13番はグリーン手前からチップイン。何と前日の1~5番の再現となる5連続のバーディーラッシュで、一気に混戦を抜け出した。

 リーダーボードは見ていなかったという。「いつも通りのプレーができれば、良い順位にいくのは分かっていた」。柔らかな語り口の半面、選ぶ言葉には芯の強さがのぞく。この日は3番の3パットでボギーが先行したが直後の4番で「バウンスバック」し、勝負どころのタフさも見せた。

 目標の賞金女王に近づく2勝目を懸け、決勝ラウンドを単独首位で迎える。「風がすごそうなので集中し、たくさんバーディーを取りたい」と語る無邪気さも末恐ろしいと感じさせるホープだ。

2位宮田 2日間ともノーボギー


 「ボギーフリーが一番うれしい」。2日ともボギーなしはたった一人。抜群の安定感を保つ宮田が単独2位だ。首位と1打差にぴたりとつけた。

 課題として取り組んできたショットの精度が増し、パーオン成功は実に17ホールを数えた。これまでは大振りになりがちだったという強風のコンディションも「まったく気にならなかった。ノーストレス」と笑う。

 グリーンに乗せてしまえば強い。ショットがまだ不安定だったシーズン序盤に「他に頼るものがなく、自然と磨かれた」パッティングで6バーディーを量産。3番で20メートルを沈めると、唯一パーオンを逃した11番はカラーから15メートルをねじ込んだ。

 初日はワンピース、この日は瀬戸内海を思わせるブルーのウエアとファッションでも観戦解禁となった大会を盛り上げる24歳が最終日に用意しているのは勝負の赤。「意識しすぎないように」と語るプロ3年目の初タイトルは手の届くところにある。

3位小林夢 初の上位争いに緊張


 優勝争いの重圧か。単独首位から出た新人の小林は4バーディー、2ボギーの70とスコアを伸ばせず3位に後退。首位に躍り出た同期の桜井、同じ組で回った宮田らが好スコアだっただけに「もうちょっとバーディーが欲しかった」と悔しがった。

 ステップアップツアーは今季6試合に出場し30位が最高。初めて経験する上位争いの緊張とギャラリーの応援で「アドレナリンが出過ぎた」。ボギーをたたいた直後の17番パー3は、ピンから2メートル以内につけたバーディーパットを外すなどチャンスを生かしきれなかった。

 今大会のドライビングディスタンスを制すなどその飛距離は周囲も一目置く19歳。「攻めていくしかない。強い同期(桜井)に勝ちたい」。不退転の決意で最終日に挑む。

4位篠原 果敢に攻めて急浮上


 自己ベストにあと1打に迫る66の好スコア。篠原は初日の32位から4位へ大きくジャンプアップした。

 前半の四つを含む6バーディーでボギーなし。果敢にピンを狙い「ピンチはほとんどなかった」と、正確なショットで何度もピンそば1メートルにつけた。調子の良さはパッティングにも表れた。17番(パー3)では7メートルのバーディーパットを難なく沈め、「普段なら難しいと思う距離とラインだったけど、入る気がした」。

 前回出場した2017年大会は、首位と2打差の2位で迎えた決勝ランドが台風の影響で中止になった。「今日以上に難しいコンディションになるだろうが、力を出し切りたい」。5年前の悔しさも胸にプロ8年目の25歳は優勝争いに食らいつく。

(2022年09月17日 23時20分 更新)

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