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御津高に「カフェ」居場所づくり 子ども支援団体、月数回もてなし

御津高生の憩いの場となっている「みつカフェ」会場
御津高生の憩いの場となっている「みつカフェ」会場
ヨーヨーパフォーマンスを披露する東崎さん
ヨーヨーパフォーマンスを披露する東崎さん
若者の切実な思いを受け止めたメッセージソングを歌う悠々ホルンさん
若者の切実な思いを受け止めたメッセージソングを歌う悠々ホルンさん
会場前ではかき氷をサービス。毎回多彩なメニューを用意する
会場前ではかき氷をサービス。毎回多彩なメニューを用意する
 若者に人気のその“カフェ”は、意外な場所にある。御津高(岡山市北区)の校内。子ども支援の一般社団法人・ぐるーん(同)が同高と連携し、月に数回開いている「みつカフェ」だ。多彩な軽食メニューやイベントがあり、生徒が無料で楽しめる。憩いの場を設け、悩みや困り事があれば支えたいとの思いを込めた「居場所」づくり活動を取材した。

 2学期最初のみつカフェは1日、始業式の後に開催した。会場は生徒ホール。ぐるーんのボランティアスタッフがホットドッグを作り、巻きずしや菓子、ジュース、有名店のパンも並ぶ。生徒たちはスタッフや友達とおしゃべりしたり、ゆっくり食事を楽しんだりと思い思いにくつろぎ、先生も輪に加わる。

 この日は60人以上が“来店”し、スタッフ約15人がもてなした。夏休み明けは子どもの心が不安定になりやすい時期であり、ゲストとして悠々ホルンさん=千葉県=を招いた。生きづらさを抱える青少年の声を受け止め、歌や動画で発信しているシンガー・ソングライター。切実な思いを代弁するメッセージソングをギターで弾き語りした。ヨーヨーパフォーマーの東崎宏紀さん=兵庫県=も鮮やかな技を披露。2人は全国で児童養護施設の子どもや里親家庭を支援しているぐるーんのサポーターだ。

 学校のオアシスにしたい。校内だから立ち寄りやすく、家族や先生以外の多様な立場の大人と関われる。家庭で十分に食事が取れない▽孤立している▽身近に相談できる人がいない―など困難な状況にある生徒がいれば支援の手を伸ばす。そんな活動は2020年12月にスタート。25回を数え、延べ約1200人が利用した。

 「おせっかいな近所のおばちゃん、おっちゃんみたいなスタンスで寄り添っていきたい」とぐるーんの河本美津子代表理事。常連の3年生柳本憂斗さんは「おいしいものがいっぱいあって、スタッフさんが気さくに声を掛けてくれる。居心地のいい空間」と感謝している。

(2022年09月08日 17時06分 更新)

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