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交通安全に効く「新薬」どうぞ 児島署など、高齢者へ啓発グッズ

児島署などが高齢者に配布している「薬袋」
児島署などが高齢者に配布している「薬袋」
「薬袋」について高齢者らに説明する松井さん(左端)
「薬袋」について高齢者らに説明する松井さん(左端)
 交通安全に効き目あります―。児島署と児島交通安全協会は、高齢者になじみの深い「薬袋」として使える啓発グッズを新たに作成した。袋に事故を防ぐポイントを記し、普段からの意識付けを呼び掛け。事故抑止効果があるという“新薬”の説明も盛り込むなど、手に取ってもらうアイデア満載の仕上がりになっている。

 同署のシルバー・セーフティ・サポーター松井和子さん(70)=倉敷市=が、高齢者の日常的な服薬習慣に着目して提案した。文字を読みやすくするため、一般的な薬袋より少し大きいサイズ(縦20・5センチ、横14・8センチ)で、安全意識を高める効能がある架空の新薬「愛コンタクトE PLUS」が入っているという設定。歩行者とドライバーが視線を交わすことで事故抑止につなげようとの思いを込めた。

 表面には「岡山県は 横断歩道で とまるけん!」(自動車は横断歩道の手前で止まる、歩行者は横断歩道は止まってから渡る)という標語などを記載。裏面では、反射材の着用といった安全面の注意事項を「ハンシャザイツケナ~ル」「アカトマールD」など薬の成分になぞらえて紹介している。

 袋には夜光たすきやリストバンドなど他の啓発用品を入れ、講習会や戸別訪問で配布している。7月12日には児島老人クラブ連合会の関係者12人を前に、松井さんが使い方を解説。「第555類医薬品」に指定されているという新薬の設定にちなみ、「5分早めに家を出る」「時速5キロの減速」などの安全対策を呼び掛けた。

 「玄関先などよく見える所に置くのがベスト。特に危険度が増す夜間に外出する時は、袋に書いてあることに目を通してもらえれば」と松井さん。児島署は「交通事故の被害者は高齢者が多い。袋を見て、歩行中などに車に気をつけようという気持ちになってほしい」と期待する。

(2022年08月17日 20時03分 更新)

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