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核廃絶への道すれ違い 首相、禁止条約と距離

 「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」で、原爆投下時刻に合わせ黙とうする参列者=9日午前11時2分、長崎市の平和公園(代表撮影)
 「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」で、原爆投下時刻に合わせ黙とうする参列者=9日午前11時2分、長崎市の平和公園(代表撮影)
 長崎は9日、被爆77年を迎えた。岸田首相は長崎市の平和公園で営まれた平和祈念式典で「長崎を最後の被爆地に」と強調し、現職首相として現在の長崎原爆資料館を初めて訪問。核なき世界を目指す姿勢をアピールした。一方、被爆者らが日本政府に署名・批准を求める核兵器禁止条約とは改めて距離を取り、核拡散防止条約(NPT)を核軍縮の「礎石」と位置付けた。被爆地では「もっと世界をリードして」と不満が募り、両者の視線はすれ違う。

 岸田氏は式典後の記者会見で、国の指定地域外で長崎原爆に遭い被爆者と認められていない「被爆体験者」の支援事業に、がんの一部を追加する方針を表明した。

(2022年08月09日 19時05分 更新)

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