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伝建地区西側にイベント広場 矢掛町10月着工、江戸風情漂う

「西町イベント広場」の完成予想図(矢掛町提供)
「西町イベント広場」の完成予想図(矢掛町提供)
矢掛町が「西町イベント広場」を整備する町有地(手前が旧山陽道)
矢掛町が「西町イベント広場」を整備する町有地(手前が旧山陽道)
 岡山県矢掛町は、町中心部の国重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)西側にある町有地に、江戸時代の風情漂う「西町イベント広場」を整備する。本瓦ぶき、しっくい塗りの町家1棟のほか、屋根付き回廊やイベントスペースを設け、防災拠点機能も持たせる。10月に工事着手し、1年後の使用開始を目指す。

 敷地は1400平方メートル。旧山陽道に隣接する南側には、伝建地区の修景基準に沿って、町家が3棟連なっているような木造2階建て1棟を配置する。しっくい壁に格子状の開口部の「虫籠窓(むしこまど)」など、伝統的な意匠を備え周囲と調和させる。1階は事務所や展示室、トイレがあり、2階は災害用備蓄倉庫の多目的のスペース。建物の東には緊急・運搬車両の進入路を設ける。

 敷地の北端は、広さ105平方メートルの本瓦ぶき大屋根が備わるステージを構え、建物とステージの間は広場になっている。西側に南北25メートル、幅2メートルの屋根付き回廊を巡らし、間仕切りをすると出店ブースにも災害時の避難空間にもなる。

 整備予定地は、国重要文化財・旧矢掛本陣の西約200メートルの場所にある。元々民家などだったが、10年前に火災があり町土地開発公社が空き地として管理していた。

 一帯は東西に約800メートル延びる伝建地区であると同時に、商店街でもある。道の駅や飲食店が軒を連ねる東側に比べ、西側は人通りがまばらな状況。商店主団体などが数年前から町に予定地活用の方向性について要望を出していた。

 町建設課は「西側の新たなにぎわいの拠点として、回遊性が高まるきっかけになってほしい」としている。

(2022年08月02日 17時24分 更新)

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