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参院選が始まる直前、流れてきた…

 参院選が始まる直前、流れてきたニュースに驚きの声を上げてしまった。東京都の23区が足並みをそろえ、現在中学生までが対象の子どもの医療費無償化を来年春から高校生に拡大するという▼そもそも医療費は就学前は2割、小学生以上は3割が自己負担。それを自治体が肩代わりするのが無償化だ。首長選になると、子育て支援策として公約に掲げられることも多い▼子どもの数が減る中、自治体からすれば子育て世帯を呼び込みたい。近隣の自治体がやるなら後れを取るわけにもいかない。そんな切迫感で、競うように自治体は無償化対象を広げてきた▼岡山県内でも27市町村の半数以上が18歳までを無償化したという。最低水準なのが岡山市で、入院は中学生まで無料だが、通院は就学前まで無料、小学生は1割負担となる。他の政令市でも無償化対象を広げる動きが加速し、岡山市でも拡大を―と議論が始まったところである▼岡山市で子育てをする身とすれば、東京なら高校生まで無料と聞けばモヤモヤする。東京の方が子育てがしやすいとなれば、求められる東京一極集中の是正とは逆行する▼全国知事会などからは国による全国一律の医療費助成制度を求める声がある。そもそも日本はこれまで、子ども関連予算が少なすぎた。どこまで増やすか。それも今回の参院選の論点である。

(2022年07月04日 08時00分 更新)

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