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ブッポウソウ 気高い美しさ堪能 吉備中央に観察小屋オープン

吉備中央町に飛来したブッポウソウ=5月(町提供)
吉備中央町に飛来したブッポウソウ=5月(町提供)
横山様の東側にある小屋でブッポウソウを観察する観光客
横山様の東側にある小屋でブッポウソウを観察する観光客
 岡山県吉備中央町の「町の鳥」に定められている希少な渡り鳥ブッポウソウの飛来シーズンを迎えた。新型コロナウイルスの影響で2020、21年と閉鎖されていた町内の観察小屋が3年ぶりにオープン。県内外の野鳥愛好家らが訪れ、“森の宝石”とも呼ばれる気高い美しさを堪能している。

 保護活動に取り組む住民団体・ブッポウソウ吉備中央町会が4カ所に小屋を設置。下土井の地蔵堂・横山様の東側にある2棟は、ブッポウソウに恐怖心を与えないよう鉄パイプの骨組みを黒いシートで覆い、約40メートル先の巣箱を座って眺められる。

 3日にはアマチュアカメラマンが巣箱にレンズを向け、ブッポウソウが餌をやるため現れると、その一瞬を逃すまいと盛んにシャッターを切った。大阪府から訪れた男性(74)は「巣箱と同じ高さから観察できて面白い。青色の羽が美しく、癒やされる」と笑顔を見せた。

 体長約30センチのブッポウソウは、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。毎年5月ごろに東南アジアから飛んできて、産卵と子育てを経て8月に飛び立つ。

 町は日本有数の生息地で、同会や日本野鳥の会県支部などが電柱に設置した400個ほどの巣箱がある。毎年約700羽が飛来し、6月下旬から7月上旬にかけての子育て時期は特によく見られるという。

 同会の綱島恭治会長(69)=同町=は「ブッポウソウを多くの人に見てもらい、保護活動の取り組みや、町の自然の豊かさなどに関心を持ってもらえたらうれしい」と話す。

 小屋は道の駅かもがわ円城(上田西)、竹谷ダム公園(豊野)、美原集落センター(美原)にもある。ひなが巣立つ8月中旬まで開ける。

(2022年06月20日 15時47分 更新)

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