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「こけらぶき」の曲線美 堪能 吉備中央・妙本寺で工事現場公開

ふき替えが完了した屋根を見学する参加者
ふき替えが完了した屋根を見学する参加者
 岡山県吉備中央町北の妙本寺で、保存修理が進む本堂(県重要文化財)の工事現場が一般公開された。訪れた歴史ファンらが、薄板を重ね合わせる日本古来の技法「こけらぶき」でふき替えが完了した屋根などを見て回った。

 同町や高梁、新見市の約90人が参加し5月28日、工事用の足場から屋根を見学。工事担当者から、水に強いヒノキ科のサワラの薄板「こけら」を少しずつずらして重ねる工法の説明を受け、約8万5千枚もの板がびっしりと敷き詰められた姿を写真に収めるなどした。

 本堂内では、強度を上げるために熱を加えた竹くぎを職人が薄板に打つ作業を動画で視聴。30体の神をまつる本堂横の国指定重要文化財・三十番神堂や、備前焼の骨つぼが並ぶ蔵も見学した。

 見学者(80)=同町=は「波打つような屋根の曲線が美しく、職人の技に驚かされた」と話した。

 本堂は鎌倉時代中期の1275年に建立された。雨漏りなどの老朽化が進んでいたため、約30年ぶりとなる修理を2020年11月に開始。今後は畳や障子の張り替えなどを行い、23年9月末に工事が終了する。

(2022年06月07日 16時53分 更新)

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