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自宅周辺の運転 わが子に注意を 駐車場に遮蔽物置かないで

 幼い子どもが住宅の敷地内やその付近で、家族が運転する車にはねられ死亡する痛ましい事故が5月、他県で続いて発生した。自宅周辺というドライバーにとって気の緩みが出やすい場所で、予測不能な動きをする子どもを守るにはどうすればよいか―。岡山県運転免許センター(岡山市北区御津中山)で試験を担当する県警運転免許課の三田啓介さん(53)に注意点を聞いた。

 背の低い子どもは車の死角に入りやすい。死角の範囲は車体の種類や運転者の体格によって異なるものの、セダンタイプの場合、後方は車体から6、7メートル、助手席側は4、5メートルにもなる。

 例えば、身長175センチの三田さんが車の後方2メートルの位置に立っていると、運転席からバックミラー越しに存在を確認できる。しかしその場でしゃがみ、子どもの背丈ほどになればミラーには映らない。

 交通教則にもあるように、まずは「乗車前に周囲に子どもがいないか、車体の下まで確かめてほしい」と話す。

 車をゆっくり動かすことでも、危険は回避できる。子どもの声といった周囲の音を聞くために窓を開けておくのは有効な手段の一つという。駐車スペースに見通しが悪くなるような自転車などの遮蔽(しゃへい)物を置かないようにするのもポイントだ。

 動くものに関心を持ったり、一つのことに集中して周囲が見えなくなったりするのが幼い子どもの特性。...
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(2022年06月01日 18時25分 更新)

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