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モデルナ製11万回分以上廃棄へ 3回目用 岡山県と県内27市町村

モデルナ製11万回分以上廃棄へ 3回目用 岡山県と県内27市町村
 新型コロナウイルスワクチン接種の3回目用に配備され、使われないまま廃棄される事態が全国各地で続く米モデルナ製について、岡山県と県内27市町村では少なくとも計11万回分以上が廃棄される見通しとなったことが30日、山陽新聞社の調査で判明した。米ファイザー製に比べて接種希望者が少なく、使用期限が短いこともあって使い切れなかったという。県内のモデルナは今月下旬に相次いで期限を迎えていた。

 27、30日の両日、県と各自治体の担当者に電話などで聞き取った。結果によると、期限切れは「集計できていない」とした津山、玉野、浅口市を除き、県と15市町村で計約11万1400回分に上った。内訳は岡山市5万520回分▽倉敷市3万3855回分▽県1万6275回分▽備前市3450回分―など。

 井原市、和気町など9市町は「なし」と回答した。

 余った要因として各自治体が挙げたのが、接種希望者の伸び悩み。同じく3回目接種に用いられたファイザーに比べ、モデルナは発熱などの副反応が出やすいとの報告があり「ファイザーに需要が偏った」(倉敷市)という。

 使用期限もファイザーの12カ月間に対し、モデルナは9カ月間と短いことがネックに。県の担当者は「国から届いた時点で使用できる期間が残り2カ月ということもあった」と明かす。

 このほか、1バイアル(瓶)から想定より多い回数を確保できたため、余剰が生じたとする自治体担当者もいた。

 首相官邸の集計によると、県内の3回目ワクチン全体の接種率(29日時点)は57・13%で、全国平均(58・53%)を下回る。高齢者らを対象にした4回目接種もスタートした中、県ワクチン対策室は「需要と供給のバランスを見ながらワクチンを発注するとともに、市町村と連携してなるべく廃棄を出さないよう努めたい」としている。

(2022年05月30日 20時16分 更新)

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