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農道離着陸場活用へグライダー 笠岡、遊覧飛行の実証実験

モーターグライダーから見える風景
モーターグライダーから見える風景
農道離着陸場の有効活用に向けた実証実験で使ったモーターグライダー
農道離着陸場の有効活用に向けた実証実験で使ったモーターグライダー
 笠岡市の笠岡湾干拓地にある農道離着陸場を、本来の飛行場として活用するための方法を探ろうと、同市の法人がモーターグライダーを使った実証実験に取り組んでいる。グライダーによる遊覧飛行で瀬戸内の多島美が楽しめる点を、観光資源としてアピールしたい考え。

 法人は一般社団法人AVIA MARINE DESIGN(同市中央町)。同離着陸場を活用し笠岡地域の活性化を目指そうと、市内外の有志で2021年11月に設立した。

 実証実験は、岡山グライダークラブ(岡山市)が協力し4月18日にスタート。同離着陸場を遊覧飛行の発着点とし、笠岡諸島や同干拓地などの上空を飛行。滑走路の状況や騒音レベル、空から見える風景などを確認している。

 実証実験の初回は、市観光協会や笠岡ロータリークラブの関係者ら約10人を招待して実施。2人乗りのモーターグライダーで約10分間の遊覧飛行を楽しんだ搭乗者からは「いい眺め」「思ったより乗り心地がよかった」などの声が上がった。

 実験はこれまでに2回実施。同法人の大森章夫代表理事は「農道離着陸場は日本でも希少。本来の飛行場として活用することで、笠岡湾干拓地の魅力向上にもつなげたい」と話している。

 同離着陸場は、農水産物のフライト輸送で付加価値を高める目的で農水省が計画し1991年に開場。消防の訓練や企業の製品テスト、各種イベントなどで利用されている。現在の所有者は県。市は、県から無償譲渡を受けるため、管理運営条例を市議会に2020年と21年に提案したが、いずれも否決された。

(2022年05月27日 16時39分 更新)

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