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研ぎ澄ました技と感性の美 岡山で日本伝統工芸中国展開幕

技を凝らした入賞・入選作に見入る工芸ファンら
技を凝らした入賞・入選作に見入る工芸ファンら
 中国地方の実力作家が競い合う公募展「第65回日本伝統工芸中国展」(日本工芸会、同会中国支部、山陽新聞社主催)の岡山会場が25日、岡山市北区表町、天満屋岡山店6階葦川(いせん)会館で開幕した。新型コロナウイルス禍で展示会は3年ぶりとあって、心待ちにしていたファンらが次々訪れ、研ぎ澄ました技と感性が生む美の世界を堪能した。30日まで。

 岡山、広島、鳥取、島根の支部エリア4県の作家による入賞・入選作と、重要無形文化財保持者(人間国宝)らの秀作計123点を展覧。陶芸、染織、漆芸、木竹工、金工など広い分野の意欲作が、会場を華やかに彩っている。

 中でも、レース状の線文が宇宙的な広がりを感じさせる宮尾昌宏さん(岡山県和気町)の特別賞・金重陶陽賞受賞作「備前堆文(ついもん)花器」や、浮き立つ気持ちを軽やかな円模様で表し日本工芸会中国支部長賞を得た谷本節子さん(島根県安来市)の「広瀬絣(がすり)着物『HARU』」が注目を集めていた。

 岡山市北区の女性(59)は「受賞作は模様や色のバランスが計算され、仕上がりも丁寧。久々の展示会なので、特に力が入っているように感じました」と話した。

 入場無料。会期中は毎日午前11時、午後2時に出品作家が列品解説するほか、今回初めて支部会員72人の約300点を展示即売している。

(2022年05月25日 12時01分 更新)

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