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備前・老舗旅館の看板犬 人気者に 藤井風さんMVの黒柴に似る

愛嬌たっぷりのクロちゃんに目を細める荒木さん(中央)と前田さん(右)ら
愛嬌たっぷりのクロちゃんに目を細める荒木さん(中央)と前田さん(右)ら
 黒柴犬のクロちゃんは、備前市で江戸時代から続く老舗「ゑびすや荒木旅館」(同市西片上)の看板犬だ。なじみのお客さんだけでなく、意外な人々にも知られるようになった。岡山県里庄町出身のミュージシャン藤井風さんのファンたち。藤井さんのミュージックビデオ(MV)がきっかけで、県外からクロちゃんに会いに来る人もいる。旅館の女将(おかみ)・荒木陽子さん(53)は、思いがけない縁の広がりに幸せを感じている。

 モフモフの三角耳に目の上の白い“麻呂眉”、ぐるっと巻いた尻尾…。愛嬌(あいきょう)たっぷりのクロちゃんは9歳の雄。藤井さんが2020年2月にリリースした「もうええわ」が転機となった。

 MVに登場する黒柴犬にそっくり―。藤井さんのファンが集うフェイスブックに昨年4月、荒木さんの知人がクロちゃんの写真を添えて投稿。じわじわと反響が広がったという。

 荒木さんの3人の子どもは藤井さんと同じ城東高(岡山市)の卒業生で、次女は同級生でもある。以前から藤井さんを応援していただけに、クロちゃんの話題を通じて全国のファンと交流できるようになったことを荒木さんは喜んでいる。

 ゴールデンウイーク中には、東京から前田久美子さん(54)が訪れた。ファンの“聖地”となっている里庄町を回った後、備前市に足を延ばし、荒木旅館に宿泊した。

 荒木さんの長男が使っていた城東高の体操服を借り、クロちゃんと散歩を楽しんだ前田さんは「藤井さんを身近に感じられる。荒木さんをはじめ、岡山で友達ができたのもうれしい」。荒木さんは「新型コロナウイルス禍の中でもこんなふうに人の輪をつなげてくれる。それもまた、藤井さんの力なのでしょうね」と目を細めた。

(2022年05月13日 16時07分 更新)

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