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新聞記事を切り取り詩に 岡山市の女性2人、グループ発足

松川さんの作品
松川さんの作品
スミさんの作品
スミさんの作品
新聞から気になるフレーズを探すスミさん(左)と松川さん
新聞から気になるフレーズを探すスミさん(左)と松川さん
 岡山市の女性2人が新聞記事を切り取り、詩をつくるというユニークな活動に取り組んでいる。その名も「新聞詩」。SNS(交流サイト)のグループ「新聞詩人の会」を立ち上げて作品を投稿し合い、交流を楽しんでいる。

 新聞詩づくりは実に簡単。記事の中から気になるフレーズを探して幾つか切り取り、組み合わせて一つの詩を完成させる。ただこれだけだ。

 2人は、調理や木工といった実習の活動スペース「ヨノナカ実習室」(岡山市)を主宰するスミカオリさん(48)と、哲学者の松川えりさん(42)=いずれも同市北区。新聞詩を考案したのはスミさんの友人で、複数の詩から気になる1行を切り取って新たな詩をつくるワークショップをヒントにした。神奈川県の出版レーベルの編集者が取り組んでいるという。

 「新聞の中のフレーズしか使えない不自由さが面白い」とスミさん。魅力にはまり、昨年3月から友人の誕生日プレゼントに、その日の紙面の記事を用いた詩を贈ってきた。作品を見た松川さんも共感し、4月にフェイスブックのグループを発足した。

 〈ひときわ目を引く/圧倒的な/桜、桜、桜―/花の移ろい/生命の現場〉

 〈明かりがなくなる/初めて感情を込める/ずれたりだぶついたり/間違えても/愛なのでしょうか?〉

 メンバーは現在約20人で、グループ内の投稿には、さまざまな記事のフレーズを組み合わせた作品が並ぶ。

 2人は記事からフレーズを探す作業も醍醐味(だいごみ)の一つといい、「新聞は堅いイメージがあったけど、新聞社や記者によって書き方に個性が出て、『こんな表現をするんだ』という発見がある」とスミさん。特に囲碁・将棋の解説欄は「ユニークな文章が多く、ネタの宝庫」と話す。

 新聞詩について、スミさんは「人頼みの連歌」、松川さんは「組み合わせの奇跡」と表現し、「人の作品を見ると自分も作りたくなる。ぜひやってみてほしい」と薦める。今後、イベントも企画する考えだ。

(2022年05月11日 16時42分 更新)

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