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岡山理大など調査 恐竜化石は新種 北海道で発見、英学術誌に発表

パラリテリジノサウルス・ジャポニクスの復元図(服部雅人氏提供)
パラリテリジノサウルス・ジャポニクスの復元図(服部雅人氏提供)
パラリテリジノサウルス・ジャポニクスの指先の骨の化石(岡山理科大提供)
パラリテリジノサウルス・ジャポニクスの指先の骨の化石(岡山理科大提供)
高崎竜司研究員
高崎竜司研究員
 岡山理科大などの研究グループは10日、2000年に北海道中川町で発見された恐竜の化石がテリジノサウルス類の新種だったと発表した。「パラリテリジノサウルス・ジャポニクス」と命名。英オンライン学術誌に掲載された。

 テリジノサウルス類は1億2千万~7千万年前に生息した二足歩行の植物食恐竜で、体長は推定で最大約10メートル。モンゴルや中国で多く発掘され、国内では3例見つかっている。元々肉食だったが、環境に合わせて植物食に変化したと考えられている。

 北海道大の小林快次教授や岡山理科大の高崎竜司研究員らは、手の指先や甲、首など5点の化石を調査。指先の骨に、上部の突起▽関節付近のくぼみ▽下部の膨らみ▽下部に突起がない―という、これまでに確認されたテリジノサウルス類とは異なる特徴があったことから新種と判断した。

 化石は、海中で堆積した白亜紀後期(約8300万年前)の地層から発見された。細長い手の爪で、熊手のように木の葉をたぐり寄せて食べていたとみられる。海中で堆積した地層からのテリジノサウルス類の発見は、米国ユタ州に続き2例目。同類が、東アジアでも海辺など多様な環境に適応していたことを示す資料となりそうだ。

 化石は当初、テリジノサウルス類を含むより広いグループ・マニラプトル類に分類されたが、研究の進展を受け、チームが15年から分析に着手。高崎研究員は他の恐竜と骨の形状を比較するといった系統分析を担当した。

 高崎研究員は「テリジノサウルス類は環境や時代に応じて幅広く進化したと考えられている。新種の発見で、進化の過程の解明につながる」と話した。

(2022年05月10日 22時02分 更新)

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