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モヤシ生産力増強へ矢掛に新工場 名水美人ファクトリー 環境も配慮

完成した岡山第3工場
完成した岡山第3工場
岡山第3工場の箱詰めライン。ロボットで作業を自動化している
岡山第3工場の箱詰めライン。ロボットで作業を自動化している
 野菜生産加工販売の名水美人ファクトリー(大分県竹田市)が岡山県矢掛町中に整備していた岡山第3工場が完成し10日、住民らを対象にした現地説明会が開かれた。11日から稼働を始め、本格稼働する9月中旬以降は、既存工場を含めモヤシの生産量を2割程度引き上げる。

 第3工場は鉄骨2階延べ9620平方メートル。第2工場に隣接する敷地1万2500平方メートルを取得し建設した。スーパー向けの家庭用モヤシの水耕栽培に特化し、育成室や袋詰めを行うパッキングルームなどを備える。ロボットで箱詰めや検品などを自動化し、従業員の負担軽減と省人化を図る。総工費約52億円。新たに岡山県内の20人を雇用する。

 工場南側には栽培に使った水を浄化し、野菜の洗浄などに再利用するためのプラントを設置。町内3工場で使う水の4分の1を再利用水で賄えるといい、環境への配慮もアピールする。

 同社はこれまで第1、第2工場でそれぞれカット野菜、業務用と家庭用のモヤシを生産。今後はカット野菜は第1、業務用モヤシは第2、家庭用は第3工場に集約して効率化を進める。モヤシ全体の生産量は1日80~90トンから100~110トンに増える見通し。

 説明会には奈良賢吾社長や山野通彦町長、地域住民ら約50人が参加。ロボットによる箱詰め作業の試運転などを見学した。

 同社によると、モヤシのシェアは九州で約7割、中四国では約5割。原料の緑豆の価格高騰などを受け、昨年末に卸値を約10%引き上げたものの、需要は根強いという。奈良社長は「岡山での生産力増強により、既存顧客への安定供給はもちろん、関西などでの販路拡大も目指す」と語った。

(2022年05月10日 20時14分 更新)

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