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金庫跡を図書館へ改装 交流の場に 吉備信金、多彩なお薦め本ずらり

吉備信用金庫の金庫跡を改装した図書館
吉備信用金庫の金庫跡を改装した図書館
 統合された金融機関支店の金庫跡スペースを図書館として再利用するユニークな試みに吉備信用金庫(総社市中央)などが取り組んでいる。共同オーナーを定期的に募集し、お薦めの本を自由に置いてもらう仕組みで、オーナー同士や読者との交流の場にもしたい考え。

 図書館があるのは、2021年3月末の統合で閉鎖した旧東支店(同市窪木)を改装し、同金庫がまちづくり拠点としている「総社移住・創業サポートセンター」(S―スタ)。12平方メートルの金庫跡の活用法として市内で書店を経営する三宅誠一さん(69)から提案を受け、コンクリート壁に囲まれたスペースに木製の本棚を設置して3月に“開館”した。

 本棚は36区画に区切られており、オーナー登録すると1区画(縦30センチ、横60センチ、奥行き25センチ)に2カ月間好きな本を置ける。現在、25区画が埋まり、ビジネスのハウツー本や絵本、人気漫画、歴史の専門書といったバラエティー豊かな本が並べられている。市内外から集まったオーナーもアマチュア作家や司法書士、設計士など多様という。

 開館時間は平日の午前9時~午後5時で、中で本を読めるほか、最大2週間借りることも可能。オーナーには無料で登録できるが、原則2カ月契約で2週間に1回程度、内容を更新する必要がある。置くことができるのは、既刊作品かオリジナルの本、インテリア用の雑貨などで営利目的の利用はできない。

 現在もオーナーを募集中で、今後はオーナーと読者を結ぶトークイベントやマルシェを開く予定。三宅さんは「蔵書はその人の生き方や考え方の鏡。本を通じて人の輪を広げ、地域活性化にもつながれば」と話している。

(2022年05月10日 17時07分 更新)

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