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豊かな自然と多彩なアート楽しむ 初の週末 瀬戸芸県内会場にぎわう

大小無数の円形レンズが印象的な「家プロジェクト」S邸=岡山市・犬島
大小無数の円形レンズが印象的な「家プロジェクト」S邸=岡山市・犬島
「宇野コチヌ」で遊ぶ子どもたち=玉野市・宇野港第1突堤
「宇野コチヌ」で遊ぶ子どもたち=玉野市・宇野港第1突堤
「元気市」で島民らから紅白餅を振る舞われる来島者=岡山市・犬島
「元気市」で島民らから紅白餅を振る舞われる来島者=岡山市・犬島
窓が明滅してモールス信号を送るなど古民家が何かを伝えようとしているような宇野港会場の新作「赤い家は通信を求む」に入る人たち=玉野市築港
窓が明滅してモールス信号を送るなど古民家が何かを伝えようとしているような宇野港会場の新作「赤い家は通信を求む」に入る人たち=玉野市築港
 現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2022」(瀬戸芸)が開幕して初の週末となった16日、岡山県内会場の犬島(岡山市)や宇野港(玉野市)には多くの美術ファンらが訪れ、豊かな自然と多彩なアートとの出合いを楽しんだ。

 県内唯一の島会場となった犬島。桟橋近くでは、島の女性有志が「元気市」を開いて紅白餅を振る舞い、朝から準備したコロッケやちらしずしなどを販売した。「訪れた人たちが喜んでくれるとうれしいし、私たちも元気をもらえる。一生懸命おもてなししたい」と有志代表の中居米子さん(74)。

 来島者は、近代化産業遺産の銅製錬所遺構を活用した犬島精錬所美術館をはじめ、集落に現代アートを溶け込ませた「家プロジェクト」などを鑑賞。突如として現れる非日常の空間に圧倒されながら作品を写真に収めるなどしていた。初めて訪れたという能楽師の男性(65)=東京都=は「既存の家と島の自然、斬新なアートが融合していて大変興味深い。私の創作にも参考になる」と話した。

 玉野市・宇野港会場にも朝から直島や豊島を目指すファンが続々と訪れた。港第1突堤では、2010年の初回に設置され、3年ごとにお色直ししてきたシンボルの「宇野のチヌ」や、滑り台付きの「宇野コチヌ」の前で記念撮影する人の姿が見られた。

 14日の開幕から島々を巡っているという会社員(40)=東京都=は「宇野のチヌは有名。一度は見ておきたかった。想像より色鮮やかで、ごみがここまで生まれ変わるとは」とその迫力に驚いた様子。

 港近くの築港商店街(同市築港)には新作3点があり、船を待つ人らが楽しんだ。その一つで、旧三宅医院で公開されている建物の破壊をテーマにした映像と写真のインスタレーション「実話に基づく」を見た来場者(33)=同市=は「子どもの頃には三宅医院はもう閉まっていたので中に興味があった。見応えがある内容。アートで地元が盛り上がればうれしい」と話していた。

(2022年04月16日 19時18分 更新)

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