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東大生、「夢は"東大関"」 須山穂嵩さん、新弟子検査へ

 東京大から史上初の力士を目指し、新弟子検査を受検する須山穂嵩さん=14日、東京都墨田区の木瀬部屋
 東京大から史上初の力士を目指し、新弟子検査を受検する須山穂嵩さん=14日、東京都墨田区の木瀬部屋
 東京大から史上初の力士を目指し、15日に大相撲夏場所(5月8日初日・両国国技館)の新弟子検査を受検する須山穂嵩さん(24)=埼玉県出身、木瀬部屋=が14日、東京都内で共同通信の取材に応じ「夢はでっかく、東大なので“東大関”を目指して頑張っていこうと思う」とユーモア交じりに決意を語った。

 須山さんによると身長は180センチ近く、体重は105キロ程度だという。167センチ、67キロ以上でパスの体格検査通過は確実。内臓検査に問題がなければ夏場所初日に晴れて合格となり、同3日目の前相撲で初土俵を踏む。

 埼玉・市立浦和高から1年浪人し、慶応大に入学。バンドサークルに入る学生生活だったが、2年連続で受験していた東大への思いを捨て切れず、大学1年の冬に3度目の挑戦で合格。入学後に相撲部の見学に行ったことでのめり込んだ。

 入部当時は体重73キロほど。そこから徐々に体力がついてきたが、新型コロナウイルス禍で試合や練習が大幅に制限された。「もうちょっと強くなれたかな」との無念から、プロへの興味が高まった。3年だった今年3月に卒業単位取得のめどがつき、9月に新弟子検査の年齢制限を超える25歳となるのを前に決意。以前から交流のあった木瀬部屋に入門し「迷いはなかった」と言い切る。

 理想は元横綱日馬富士のような「速くて力強い相撲」だという。大学時代に目立った実績はなく、身近な目標に「3年以内での幕下昇進」を掲げる。「一日一日、淡々と努力していく」と謙虚に足元を見据えた。

 現在は文学部哲学科の4年生。来年3月の卒業までは勝負の世界との文武両道を歩む。国技の長い歴史に残る注目の新弟子は「何とかうまくやっていきたい。やるしかない」と前を向いた。

(2022年04月14日 17時38分 更新)

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