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医療、福祉の課題 デザインで解決 川崎医福大、倉敷で卒業制作展

自閉スペクトラム症の子ども向けのおもちゃの定期便など学生の力作が並ぶ会場
自閉スペクトラム症の子ども向けのおもちゃの定期便など学生の力作が並ぶ会場
 川崎医療福祉大(倉敷市松島)医療福祉マネジメント学部医療福祉デザイン学科の卒業制作展が、同市中央の市立美術館で開かれている。医療、福祉現場の課題をデザインで解決しようと創意工夫を凝らした力作が並ぶ。6日まで。

 全体テーマは「誰かのためを想(おも)うデザイン」。4年生14人のパネルや映像、模型、冊子など計232点を出展。同学科教員の採点で最優秀賞2点、優秀賞1点も決定した。

 最優秀賞の一つは、自閉スペクトラム症の子どもを対象にしたおもちゃの定期便。同症では、幼稚園や保育園に入る前の親子のコミュニケーションが、その後の周りとの関係構築に影響を与えるとされていることに着目。思考力や運動機能を伸ばせるパズルやカード合わせといった自作のおもちゃを2カ月に1度自宅に届ける仕組みで、親が子どもと寄り添って遊べるように工夫されている。

 そのほか、「ASMR(自律感覚絶頂反応)」と呼ばれる雨やたき火の心地よい音を用いて、病院での待ち時間を快適にする動画や、キャラクターを見た後に隠された説明文を読むことで、無意識の偏見について気付かされる展覧会の企画案が展示されている。

 実行委員長の池内佑衣さん(22)は「作品を通して病院や福祉現場の困り事を知ってもらえたらうれしい」と話した。

 午前9時~午後5時。入場無料。

(2022年03月04日 19時06分 更新)

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