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津山市長選 候補者に聞く(届け出順) 近藤吉一郎氏、谷口圭三氏

(左から)近藤吉一郎氏、谷口圭三氏
(左から)近藤吉一郎氏、谷口圭三氏
 6日投票の津山市長選は、新人で元市議の近藤吉一郎氏(56)、現職で再選を目指す谷口圭三氏(58)、新人で元美作大客員教授の竹内幹雄氏(75)の無所属3人が立候補し、舌戦を展開している。人口減対策や中心市街地活性化など県北の拠点都市が抱える課題にどう取り組むのか。掲載を希望しない竹内氏を除く2人に聞いた。

近藤吉一郎氏(56)無新 近隣と特色生かし連携を


 ―告示まで1カ月を切って出馬表明した。

 現市政は不透明な政策が多く、市議会でただしても納得できる説明がなされないと強く感じていた。6期にわたる市議経験を生かし、市民から信頼される市政を実現するため立候補を決意した。

 ―現市政に何が求められるか。

 本当に困っている市民に支援が必要だ。新型コロナウイルス対策は独自事業が乏しく、地域商品券は購入した人と事業主しか恩恵がないため効果が限定的。行政運営はトップダウンで市民や職員との対話が足りず、職員の意欲も引き出せていない。負担が重い大型建設事業などは市民全体で議論し、進めていかなければならない。

 ―重点的に訴える施策は。

 まずは新型コロナ対策。子育てや介護で苦しむ世帯へ5万円を一括支給する。米価下落で打撃を受けた農業者にも市の独自支援の対象を広げて所得補償する。市中心部の大型複合商業施設「アルネ・津山」については専門部署を設けて効果的な活用策を検討していく。周辺部は豊かな自然や歴史文化を生かして移住定住を進め、人の流れをつくって発展を目指す。

 ―市の人口は10万人を割り込んだ。

 保育園の一時預かりや放課後児童クラブを充実させ、仕事と子育てを両立できる環境をつくる。NPO法人や市民団体と連携し、既存の支援が届かない家庭も支える。高齢者福祉にICT(情報通信技術)を積極的に導入し、介護予防や家族の負担軽減に取り組む。

 ―市の拠点性をどう高めていくか。

 SDGs(持続可能な開発目標)の視点から、自治体、市民、学校、企業の協働による自立分散型の豊かな地域社会づくりを進める。真庭、美作市など近隣自治体と互いの特色を生かしながら連携し合う体制を築き、その中で津山がリーダーシップを発揮したい。

 こんどう・きいちろう 会社役員を経て1999年から津山市議を連続6期。中学2年から続ける空手で全日本代表強化選手に選ばれたほか、流派の日本チャンピオンや世界大会上位の戦績を持つ。座右の銘は「継続は力なり」「経験は自信なり」。アクション映画観賞が趣味。一番の好物はバニラアイス。大阪商業大卒。

谷口圭三氏(58)無現 人呼び込み都市機能強化


 ―再選出馬を決めた理由は。

 2018年に西日本豪雨災害に見舞われ、任期後半は新型コロナウイルス感染症への対応に追われた。4年前に市民と約束した取り組みはまだ道半ばで、期待に応えていかなければならないとの思いで決意した。

 ―1期目をどう振り返るか。

 都市機能の拡充や子育て支援など八つのビジョン「津山八策」に基づき、59項目の政策を打ち出した。都市計画道路「河辺高野山西線」整備、地域商社「曲辰(かねたつ)」設立といった52項目に着手したが、まだ完了していない事業や市民、職員との話し合いで新たな目標を立てたものもあり、取り組みのさらなる継続、発展が必要だ。

 ―2期目で重視するのは。

 まず財政基盤を強固にしなければならない。そのために民間手法を取り入れた行財政改革に注力し、住民サービス向上、ビジネスチャンス創出、コストカットの「三方良し」につなげる。新型コロナ対策としては軽症者らを受け入れる宿泊療養施設の県北設置を県に求めていく。

 ―人口減対策が急務となっている。

 安心して子どもを産み、育てられる環境を整え、出生数を引き上げたい。不妊不育治療の支援制度を拡充し、放課後児童クラブは希望する全員が利用できるようにする。学校給食無償化も対象を段階的に広げ、多子世帯へのさらなる支援を考えていきたい。

 ―どんなまちづくりを目指すのか。

 中心部が空洞化したまちが発展した例はない。ビジネス客らの積極的な受け入れを目指して今春開設する大型複合商業施設「アルネ・津山」のサテライトオフィス事業から波及効果を生み出したい。今津屋橋商店街周辺を重点エリアに空き店舗活用も進める。人を呼び込み、拠点都市にふさわしい都市機能の強化に取り組んでいく。

 たにぐち・けいぞう 参院議員秘書、津山市議、県議を務めた。県議を2期目途中で辞職して出馬した2014年の同市長選で落選。再挑戦した18年に初当選した。特技はビリヤードで、関東学生選手権で準優勝した経験がある。愛読書はデール・カーネギーの「人を動かす」。岡山大大学院博士前期課程修了。

(2022年02月01日 06時19分 更新)

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