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濃厚接触者検査 必要な場合だけに 県と岡山市 保健所の負担軽減狙い

濃厚接触者検査 必要な場合だけに 県と岡山市 保健所の負担軽減狙い
 新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者に実施する感染の検査について、岡山県は26日、これまでのように全員を対象とせず、重症化リスクの高い後期高齢者や基礎疾患のある人らに限定して行うよう見直した。感染者急増で逼迫(ひっぱく)度を増す保健所の負担軽減が狙い。自前の保健所を持つ岡山市も全員への検査をやめ、感染者の同居家族以外は必要な場合に限って行うよう変更した。同じく保健所を有する倉敷市は、今後の対応を検討中。

 濃厚接触者は同居家族をはじめ、感染者とマスクなしの近距離で15分以上接触するなどした人。県、岡山、倉敷両市の保健所はこれまで、全ての濃厚接触者に感染の有無を調べる検査を行ってきた。

 見直しにより県保健所管内では、感染者の行動歴をたどる「積極的疫学調査」で濃厚接触者を特定した際、重症化リスクの高い人にはPCR検査や抗原検査をするが、それ以外の無症状者には検査をしない。保健所が電話などで行っていた健康観察もなくし、基本的には自己管理してもらう。緊急時の連絡先を伝えた上で、10日間の外出自粛要請や家庭内の感染対策徹底といった保健指導を行うのは変わらない。

 岡山市は、感染者の同居家族は全員検査するが、それ以外は保健所が必要と判断した場合に限って実施する。検査をしない濃厚接触者は原則、健康観察を行わず、自己管理してもらう。

 また、県は自宅療養中の感染者についても同様に、ハイリスク者を優先的にフォローする態勢に変更。高齢者や基礎疾患がある人、発熱や咽頭痛といった症状がある人らを「優先観察対象者」とし、電話などできめ細かく健康観察を行う。それ以外の人は原則、体調などの情報をスマートフォンの専用アプリを通じて自身で入力してもらい確認する。

 濃厚接触者、自宅療養者ともに県が設けている24時間体制の電話相談窓口は継続する。西嶋康浩県保健福祉部長は「感染急拡大で全てを手厚く対応できない状態。苦渋の決断だが、重症化を防ぎ命を守るためにも理解をお願いしたい」としている。

(2022年01月26日 21時43分 更新)

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